2025/03/19

「カーボンニュートラルはここで、実現する。〜エネルギー革命 x 地方 x 大都市企業〜」を開催

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イベントレポート

WeWork Japan は、持続可能な社会形成に向けて、主にWellbeing、Impact、Sustainability、Energy の4つの分野に取り組んでいます。例えば、エネルギー使用を管理し、省エネ対策と環境に配慮したクリーン電力の調達を推進したり、入居メンバーとの共同プロジェクト「美味しく食べるだけの脱炭素アクション Tohoku RICE TOKEN 」に参画し脱炭素社会へ向けた取り組みを支援しています。そして、年々、環境・エネルギーに関する企業・団体の入居メンバーが増えてきたことから、迫る2050年カーボンニュートラルに向け、WeWork コミュニティ内でもビジネス連携や他業界企業にも影響を与えるような取り組みができればという熱が高まり、ピッチイベント「カーボンニュートラルはここで、実現する。〜エネルギー革命x地方x大都市企業〜」の開催に至りました。

<イベント概要>

「カーボンニュートラルはここで、実現する。〜エネルギー革命x地方x大都市企業〜」

主催:WeWork KDX虎ノ門一丁目 コミュニティチーム

共催:日本蓄電株式会社

開催日:2024年12月3日

場所:WeWork KDX虎ノ門一丁目

登壇企業:

・日本蓄電株式会社 投資・オリジネーション部長 焦 博文 氏

・アスエネ株式会社 営業部エンタープライズセールスグループ 勝田 雄大 氏

・METRON Japan合同会社 General Manager & Head of Sales North Asia Kevin Lesaulnier 氏

・サントリーホールディングス株式会社 サステナビリティ経営推進本部   松本 和紀 氏

 

まずはじめに、日本蓄電株式会社 焦 氏より「日本の現状とこれから」として、電気構成の現状と2050カーボンニュートラル実現に向けてこれからすべきことについて説明いただきました。

2021年4月に策定された、国のエネルギー政策の方向性を示す「第6次エネルギー基本計画」では、「2030年度の温室効果ガス排出46%削減(2013年度比)、さらに50%削減の高みを目指す」という削減目標が掲げられています。そして2025年の3月に策定される予定の、「第7次エネルギー基本計画」の中で、2040年度の電気構成目標が注目点であるとお話しいただきました。

 

続いてピッチパートにて、目標の実現に向けた各社の取り組みをご紹介いただきました。

・日本蓄電株式会社 

 テーマ「脱炭素社会の実現」

本蓄電株式会社は、蓄電所案件の開発、投資、建設、⾧期運用をグローバルに行う蓄電所専業の事業会社 Eku Energyの日本法人です。英国、オーストラリア、日本、イタリアを含む世界各国で、4.6GWhの蓄電所を開発しているEku Energyの蓄電所開発実績や、需要と供給を常に保つ必要がある電力を貯めて使うことのできる蓄電所の重要性について、お話しいただきました。

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・アスエネ株式会社

 テーマ「脱炭素経営を支援するワンストップソリューション  〜CO2見える化でサプライチェーンのGX化を加速〜」

アスエネ株式会社は、多様なステークホルダーからのCO2開示要求に対応するため、複雑だったCO2算出業務をサポートするクラウドサービスを提供しています。CO2をはじめ温室効果ガスやCO2の排出量の算出・可視化・削減・カーボンオフセット・Scope1-3のサプライチェーン全体の報告・コンサル・情報開示に至るまでをワンストップソリューションで支援しています。現在導入企業は1万社を超え、企業は今後ますます2050年カーボンニュートラルに向け意識を高める必要があるとお話しいただきました。

 

・METRON Japan 合同会社(METRON)

 テーマ「ENERGY MANAGEMENT & ENERGY OPTIMIZATION」

METRON Japan 合同会社は、2013年設立のフランスのクリーンテック企業の日本法人です。エネルギー管理と最適化のデジタルプラットフォームを提供し、製造業や第三次産業のエネルギーパフォーマンスやエネルギーコスト削減、またカーボンフットプリント削減のサポートをしています。METRONは “第一燃料” と呼ばれているエネルギー効率にフォーカスし、デジタル化、エネルギー管理、データサイエンスの専門知識を通じて、さまざまな企業の脱炭素戦略をサポートしています。既存エネルギー消費量を把握・分析し、企業全体で脱炭素化計画を管理できることをご説明いただきました。

 

・サントリーホールディングス株式会社(サントリー)

 テーマ「サントリーグループにおける水素利活用の取り組み」

「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」をパーパスとし、創業以来、持続可能な社会の実現を目指してきたサントリーでは、サステナビリティビジョンを設定し、水・容器/包装・気候変動など7つのテーマにおいてそれぞれの目標を設定しており、ペットボトルの水平リサイクルや、自社工場敷地内へのP2Gシステムの導入による水素利活用といった多様な取り組みについてご紹介いただきました。

ピッチ後は、交流会によってカーボンニュートラル実現に向け、積極的に意見交換が行われました。また、会場には、環境・エネルギー業界以外の参加者も多く来場し、カーボンニュートラルや脱炭素に関する学びを深める場にもなりました。

参加者からは「日本の現在地の確認とトレンドがわかり興味深かった」「同じ WeWork 内のエネルギー関係の企業とつながるきっかけができた」「 今後も WeWork から積極的にカーボンニュートラルムーブメントを起こしてほしい」「他企業の先進的な取り組みを知ることができて、影響を受けた」などの感想が寄せられました。

2050カーボンニュートラルの実現には並大抵の努力では実現できず、業界問わずスタートアップから大企業、都会から地方といったように、日本全国あらゆる人や企業・団体との連携や挑戦が必要です。WeWork Japan では今後も、WeWork の入居メンバーによるカーボンニュートラル実現へ向けた取り組みを支援して参ります。