2024年09月30日

【ニュースレター】美味しく食べるだけの脱炭素アクション 〜Tohoku RICE TOKEN リリースパーティ〜 を開催

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WeWork Japan からのお知らせ:

WeWork Japanでは、入居メンバー様によるコミュニティの活性化、そしてコミュニティ内でのオープンイノベーションを推進するため、日々様々な取り組みを行っています。

WeWork に入居することで始まる出会い、他企業・団体メンバーとのビジネス連携、新たなビジネスアイディアの創造など、オープンイノベーションに繋がる様々な活動事例をお届けしております。ぜひご一読ください。

美味しく食べるだけの脱炭素アクション 〜Tohoku RICE TOKEN リリースパーティ〜 を開催

「Tohoku RICE TOKEN」は、農業GXと最先端のNFT技術を用いて脱炭素社会と農業の活性化を目指す共同プロジェクトです。入居メンバー企業である株式会社JR東日本情報システム(以下、「JEIS」)が、株式会社JRアグリ仙台(以下、「JRアグリ仙台」)、有限会社川口納豆(以下、「川口納豆」)とともに取り組んできた「バイオ炭」(※1)を使用した「脱炭素米」を栽培する取り組みに、NFT(※2)を掛け合わせることで価値や認知度を高めることを目的に発足されました。また、WeWork コミュニティ内において、 WeWork 入居メンバーであるクリエイティブエージェンシー、株式会社WONDERVOGEL(以下、「WONDERVOGEL」)とのマッチングが実現したことにより、NFTアートを含め、より親しみやすいブランドデザインが構築されました。そして、WeWork Japanは、脱炭素社会や農業貢献への関心を高めるコミュニティを形成することにより、本プロジェクトに参画しています。

本プロジェクトでは9月4日に、温室効果ガスを削減し、気候変動対策に貢献できる「バイオ炭」を使って育てた環境に優しいお米と、そのお米で作られた日本酒の販売を開始しました。(※3)お米を買って食べるだけで脱炭素に貢献できるほか、購入すると脱炭素アクションの証となるNFTアートが発行され、認証としても、NFTアートのコレクションとしても楽しむことができます。

9月12日には、WeWork リンクスクエア新宿 で、「Tohoku RICE TOKEN」の販売開始を発表するイベントとして「美味しく食べるだけの脱炭素アクション 〜Tohoku RICE TOKEN リリースパーティ〜 」を開催し、以下の登壇者とテーマによるパネルトークが行われました。

【登壇者】

・株式会社JR東日本情報システム イノベーティブソリューション本部 テクノロジー応用研究センター次長 山田 康弘 氏

・株式会社JRアグリ仙台 代表取締役社長 道正 俊明 氏

・有限会社川口納豆 代表取締役 門傳 英慈 氏

・株式会社WONDERVOGEL プランナー コピーライター ディレクター 佐藤 浩幸 氏

・株式会社WONDERVOGEL デザイナー アートディレクター 青塚 舞 氏

 

テーマ① 環境に優しい農業とは

まずは、農業が環境に与える影響として、これまで当たり前に行われてきた農業がCO2の発生する要因の一つになり得る点を川口納豆の門傳氏にご説明いただきました。そして、門傳氏がCO2削減の方法を考え始めたところ、30年前から川口納豆で製造していた、米から取れる籾を燻製にした炭が、CO2削減に有効であることがわかりました。生物や植物は、生きている間はCO2を吸い、死ぬと腐敗しCO2を発生させます。しかし、炭は腐敗がほぼないため、これを田圃にまくことでCO2の発生が抑えられるという仕組みです。また、門傳氏は、ただ新しいものを取り入れるのではなく、籾のようにすでに身近にあるものを使い、これまでの農業を現代にあう形にアレンジしていく「循環型農業」という考えを持ち、その点においても炭を使うことはとても有効だったと説明。なお、通常米作りにおいて5〜6回は撒かなければならない農薬が、炭をまくことで除草剤を1回まくにとどまり、周辺環境にもやさしい農業が実施できる点もお話しいただきました。このように誕生した炭を「バイオ炭」として製造し、それを使った「脱炭素米」をJRアグリ仙台が本格的に栽培するに至ったとのことです。

テーマ② Tohoku RICE TOKENについて

次に、JEIS山田氏より、JEISが農業GXに取り組む理由と、プロジェクト発足に至るストーリーをお話しいただきました。以前から環境にやさしいとされるプロダクトはあるが、それを記録や証明ができないことにもったいなさを感じていた山田氏は、JRアグリ仙台が作る「脱炭素米」の存在を知った際に、トークンにして残すというプログラムの開発と実現を考えはじめました。プログラムは、今注目される脱炭素アクションに無理せず気軽に取り組めることを大切に、開発の仲間を増やしプロジェクトを推進していきました。

また、「Tohoku RICE TOKEN」というタイトルをはじめ、NFTアートやロゴ、制作物のデザインを手がけたWONDERVOGEL の佐藤氏と青塚氏より、キーロゴやキービジュアルが誕生した際のエピソードやデザインにこめた想いをご説明いただきました。プロジェクトに参画した当初、プロジェクト自体にかなり挑戦的な印象を受けた佐藤氏は、「トライ」というワードにヒントを得たことから「Tohoku RICE 」→「Tohoku RICE TOKEN」というタイトルにたどり着きました。そして、キーロゴのフォントについて、「Tohoku」は有機的、「RICE」は直線的、「TOKEN」はビットやデジタルを意識したデザインを用いることで、デジタルと自然の融合を表現しました。お米を購入した際に手に入れられるNFTアートとキービジュアルのデザインは、モチーフとなるお米と地球をデジタル画像らしくドット調で表現し、お米の中央に東北のかたちを描くことで、「Tohoku RICE TOKEN」が東北から世界、未来をつなぐ証となるように、という想いをこめていることをお話しいただきました。

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テーマ③ 農業GXと未来

最後は、各社に今後の展望をお話しいただきました。WONDERVOGEL 佐藤氏からは「NFTがまずはマーケットにのり、支援者が増え、ビジネスとして持続させることをクリエイティブを通して実現していきたい」、WONDERVOGEL 青塚氏からは「このプロジェクトに参加し、農業GXやNFTに対しての知見が深まった。デザインの力でもっと身近なものにしていきたい」アグリ仙台 道正氏からは「米の生産者にスポットが当たることが少なく離農する人が増える中、少しでも生産者にプラスとなり米作りに価値を持たせることにつなげたい」、JEIS 山田氏からは「Tohoku RICE TOKENのお米を購入することが脱炭素アクションを無理なく行うきっかけとなり、日常生活の中のスタンダードとなってほしい」、川口納豆 門傳氏からは「田圃も米の消費量も生産者も減少する中、農業GXやNFTで日本の農業をアップデートさせ、多くの人がお米の価値を見直し、お米を食べることで生産者へのエールとなれば嬉しい」と話しました。

そして、参加者からは、「ビジネスでもカジュアルでもない、WeWork の新しい軸のイベントだった」「普段の生活の中でできる環境保護活動が WeWork のコミュニティで誕生したことに関心しました」といった声が寄せられました。

本プロジェクトに関する今後のイベントとしては、各拠点でのポップアップイベントや、実際の生産現場を訪れるアグリツーリズムなどを企画しています。

WeWork Japan は今後も、イベントの開催をはじめとするコミュニティ形成や実証実験への協力を通し、「Tohoku RICE TOKEN」で発行されたNFTの価値が地域や社会、世界に貢献できるものになることを目指してまいります。

※1 「バイオ炭」…燃焼しない水準に管理された酸素濃度の下、350℃超の温度でバイオマスを加熱して作られる固形物と定義された炭

※2「NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)」…スマートフォンなどで楽しむことができる、ブロックチェーンを基盤にして作成された代替不可能なデジタルデータのこと。

※3 環境にやさしいササニシキ米(2kg)と日本酒4合セットの購入は こちらから

なお、お米・日本酒の受取場所は、WeWork Japan 社員、および WeWork 拠点に入居している企業の社員の方は申込時の WeWork 拠点。その他一般の方は WeWork JR 仙台イーストゲートビルのみとなります。