2025年04月01日
「自治体×企業 地域創生マッチング」〜企業と自治体がつくる地方の未来〜 を開催
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2月20日、WeWork 赤坂グリーンクロスにて、「自治体×企業 地方創生マッチング〜企業と自治体がつくる地方の未来〜」を開催しました。
WeWork のコミュニティチームは、スマートシティ、環境、モビリティ、エンターティンメント&レジャー、ヘルスケア、自治体の6つのテーマごとにプロジェクトを立ち上げ、オープンイノベーションの創出やコミュニティの醸成を目的とした、イベントの企画運営、入居メンバーのマッチング等を行っています。本イベントは、昨今ますます数を増やす WeWork の自治体メンバーとともに、「企業版ふるさと納税」を入口とした、地方自治体と企業のマッチングからオープンイノベーションと地方創生の促進を狙いとし開催しました。
「企業版ふるさと納税」とは、国の認定を受けた自治体プロジェクト(認定プロジェクト)に対し寄附をした企業が、寄附の約9割にあたる税軽減を受けられる制度です。寄附贈呈式の開催や自治体からの感謝状などの報道を通し、企業イメージ向上につながる例もあります。
イベント当日は、企業版ふるさと納税の概要説明に続き、8自治体の入居メンバーより、プロジェクトの紹介を中心としたプレゼンテーションを行いました。
・宮崎市(宮崎県) 「学びの多様化学校(不登校特例校の設置)」
「学びの多様化学校」とは、文部科学省の指定を受け、不登校児童生徒の実態に配慮した教育課程を編成し実施する学校です。全国で不登校児童生徒数は30万人を超え、宮崎市内の小・中学校でも人数は年々増加し、初めて1,000 人を超えました(令和4年度)。学校を長期欠席する子どもたちへの対策やサポートが求められていることから、自分のペースで学習し、リラックスして過ごすことのできる新たな学びの場の選択肢として、学びの多様化学校を設置します。
その他、宮崎市では、特に寄附を募集するメニューとして、5つの事業メニューを設定しています。
・白浜町(和歌山県)「白浜ブランドの向上・創出事業」「安心して子供を産み、育てられる環境づくり事業」
白浜町では、人口減少を課題としており、人口減少における自然要因・社会要因の両方につながる若年層の転出に歯止めをかけるとともに、若年層に選ばれるまちづくりを進めていくことが求められています。若年に選ばれるまちづくりとするために、まず、本町の経済活動の主軸を成す観光産業を振興し、「しごと」の創出を図るととともに、先端技術を取り入れた「まち」の形成を図り、農林水産業の地場産業の振興による「しごと」の創出を推進します。
・静岡市(静岡県)「静岡市プラモデル化計画」「日本平動物園 おもてなし環境向上プロジェクト」
静岡市には多くの模型産業が集積し、プラモデルの製造品出荷額は全国の約8割のシェアを誇ります。現在、地域を代表する資源・プラモデル産業と連携し、まちの賑わいを生み出し、地域への愛着を育む ”プラモデルのまち” を体感できる地方創生プロジェクト「静岡市プラモデル化計画」を立ち上げ、官民一体となってプラモデルを活用したまちづくりに取り組んでいます。
日本平動物園は、市内有数の観光施設で、令和6年に55周年を迎えました。来園された方々が園内でより快適に過ごしていただけるよう、休憩施設やトイレ増設等の充実を図っていきます。
静岡市ではこの他、国から認定を受けた地域再生計画(静岡市まち・ひと・しごと創生推進計画)に示す事業が、企業版ふるさと納税制度の対象となります。主な寄付対象事業はこちら。
・福島市(福島県)「新シルバーサポート事業」「防災事業パッケージ」
東日本大震災と原発時から10年が経過した福島市では、概ね10年先を見据えた将来のまちの姿として「人・まち・自然が奏でるハーモニー 未来協奏(共創)都市~世界にエールを送るまち ふくしま~」を目指し、それを実現するため、まちづくりの取組全体にわたって、5つの重要な視点、すなわち「福島らしさを生かした新ステージの形成」、「持続可能性の実現」、「多様性の尊重」、「県都としての責務」、「ポストコロナ時代を見据えた社会づくり」の視点を盛り込み、12の重点施策などを推進する地域再生計画「福島市総合計 画まちづくり基本ビジョン」を作成しました。この基本ビジョンに掲げる事業に対し、 福島市外に本社が所在する企業から寄附を募っています。
・上越市(新潟県)「文化財・歴史的建造物の保護事業」「春日城後の保存・整備、上杉謙信公関連事業の推進」
古来より豊かな歴史に育まれた上越市には、各地にさまざまな文化財が残り、近年では住民組織等によって文化財の保全・活用の取組が進められています。寄附金は、歴史的建造物等の保存・活用の取組などに活用します。
「名将 上杉謙信公」のゆかりの地、上越市では、春日山城跡をはじめ、謙信公が7歳から14歳まで文武の修行を積んだ林泉寺や春日山城の全体模型などを展示したものがたり館などがあるほか、例年8月に謙信公の遺徳を偲ぶ「謙信公祭」が開かれます。寄附金は、春日山城跡の復元・保存活動に加え、謙信公とのつながりを活かした観光振興や、まちの魅力発信などに活用します。
詳細、その他の寄付対象事業はこちらをご覧ください。
・高松市(香川県)
高松市では、「人がつどい 未来に躍動する 世界都市・高松」を目指して、30年後、50年後の将来を見据えた長期的な展望の下、本市の目指す都市像とまちづくりの目標を示すとともに、市民・市民活動団体・事業者・行政などの、まちづくり及び市政運営の共通の基本方針となる「基本構想」と、実施する取組方針や主要事業等を示した短期的な実施計画である「まちづくりプラン」で構成された「第7次高松市総合計画」を策定し、幅広い分野での実効性のある対策に取り組んでいます。
「高松城跡整備事業」
かつては、四国の城でも最大規模を誇ったという高松城天守。昨今、地元ではシンボルである高松城天守復元の機運が高まっています。新・旧の文化が融合した新たな魅力ある観光資源の掘り起こしに尽力する高松市のまちづくりに、期待が膨らみます。
・堺市(大阪府)「動物指導センタ施設更新(建て替え)事業」(令和12年度までに理由なき殺傷処分ゼロを目指す)
市民の動物愛護意識の向上、動物の適正な飼養及び管理の推進により、人と動物が共生する社会の 実現を図るため、動物愛護の推進拠点として動物指導センターを施設更新(建替え)します。
「公民連携実証プロジェクト推進事業」
社会情勢の変化により行政が直面する課題やニーズが多様化、複雑化している中、行政課題の解決に向けては、公民が連携し、相互のアイデアや強みを活かした積極的な取組を推進することが求められています。堺市では、行政だけでは解決できない幅広く複層的な行政課題の解決に向け、民間企業と共に実証プロジェクトを実施します。
詳細、その他の寄付対象事業はこちらをご覧ください。
・名古屋市(愛知県)
詳細、寄付対象事業はこちらをご覧ください。
なお、WeWork Japan では、「地方創生サークル」を立ち上げることになりました。
WeWorkの入居自治体メンバーと企業メンバーがざっくばらんに意見を出し合いながら、地域課題の解決や新たな価値創造を目指することを目的としています。より良いコミュニティの実現に向け、メンバーを募集しておりますのでぜひご参加ください。
▼活動内容(予定)
- 座談会や意見交換会
- 自治体とのカジュアルな交流会
- 地域の魅力を発信する活動
▼こんな方におすすめ
- 地域を盛り上げたい!課題を解決したい!という想いがある方
- 新しいチャレンジやアイデアを実現したい方
- 他の参加者と一緒に地域について考えたい方
- 自治体と繋がりたい方