Updated:2024.12.03

WeWork でのイベントをきっかけに協業が成立。チャンスをビジネスにつなげる活用法を公開

名刺交換だけではビジネスは始まらない。協業を演出した WeWork の仕かけ

WeWork はチャンスが散らばる「サブスク型のビジネスプラットフォーム」

ニーズを掘り起こして課題解決できる場があれば、もっと多くの企業が成長できる

WeWork について

株式会社テンダは、SIerとして企業のDX支援を行う「DXソリューション事業」や、自社サービスのマニュアル作成ツール「Dojo(ドージョー)シリーズ」などを提供する「Techwiseコンサルティング事業」によってお客様のワークスタイル変革を実現するためのソリューション提供する他、グループ会社によるゲームコンテンツ事業などを幅広く展開する上場企業です。2020年に WeWork の利用を始め、現在は WeWork 渋谷スクランブルスクエアなど3拠点で専用オフィススペースを契約しています。

一方のアーキビジョン株式会社は、UI/UXの面からウェブサイトやスマートフォンアプリのデザインを提案・改善し、ビジネスを成功へと導く企業です。2018年に WeWork の利用を開始し、2020年からは WeWork Hareza 池袋を利用しています。2社は WeWork のピッチイベントでつながり、現在協業が進行中です。当事者である株式会社テンダ 執行役員 DX開発統括部 統括部長 渡邊圭輔氏(写真左)と、アーキビジョン株式会社 CEO UXエンジニア 澤谷和明氏(写真右)に両社の協業について聞きました。

協業成功のポイント

  • 「今後組める可能性のある会社」を見つけるため、積極的にイベントなどに参加する
  • どちらかが我慢や妥協をする関係性ではなく、立場の違いを認め合い、対等で健全な関係性を築く
  • WeWork でのつながりを「その場限りの縁」で終わらせず、つながりを連鎖していく

 

名刺交換だけではビジネスは始まらない。協業を演出した WeWork の仕かけ

株式会社テンダ 執行役員 DX開発統括部 統括部長 渡邊圭輔氏

── 今回の協業に至ったいきさつを教えてください。

テンダ 渡邊氏(以下、渡邊):2023年の初めに行われた WeWork Hareza 池袋でのピッチイベントで澤谷さんに出会ったのがきっかけです。そのときの参加企業は10社ほどでしたが、話をしているうちに、アーキビジョンが「システム開発のことを熟知しつつ、UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)にこだわったデザインをしている」ユニークな企業だと分かり興味を覚えました。その後少し時間は空きましたが、同年の10月に、当社の既存クライアントに対しデザインリニューアルを提案する機会があり、アーキビジョンに発注しました。

アーキビジョン 澤谷氏(以下、澤谷):この時は、最初から提案のみの仕事でした。でも、その時に渡邊さんが「2024年の5月ごろ改めて連絡しますから」と言ってくれ、本当に5月に連絡をくれました。とても義理堅い人だと驚きました。

渡邊:私としては、アーキビジョンさんと何か仕事がしたかったのです。われわれSIerは、パートナー企業がいてこそ成り立つ存在です。いかに当社にはない強みを持つ企業とパートナーシップを保てるかが重要であり、そうした企業と強みをかけ合わせることによって、お客様の多様なニーズに対応できます。

そのとき、光るものがあればパートナー企業の規模感は問いません。今回でいえば、当社はシステム開発、アーキビジョンはUI/UXにフォーカスしたデザインと、強みが異なりますし、UI/UXに着目したデザインは、今後さらにクローズアップされる分野でもあります。パートナーとして魅力を感じました。

── 2024年に入ってアーキビジョンをパートナーに受注に至ったと聞きました。

渡邊:5月ごろに同じクライアントから、スマホアプリ開発のコンペにアーキビジョンと組んで参加してほしいと声がかかりました。参加したところ、提案が通り、プロジェクトは現在も進行中です。

──強みのかけ合わせが協業のポイントだということですね。

渡邊:そうです。私が WeWork のイベントなどに積極的に顔を出すのも、そうした「今後組める可能性のある会社」を見つけたいという思いがあるからです。

澤谷:このつながりは WeWork が演出してくれた面もあると思います。持論ですが、WeWork でのつながりは、決して名刺の交換だけでは始まらないと感じています。もちろんファーストコンタクトとして名刺を交わすにしても、ラウンジのレイアウトや居心地のよいソファー、無料で楽しめるコーヒーやビールなど、「名刺を交わした後」にその場でコミュニケーションを促進するさまざまなしかけがあり、それらがその場限りの縁に終わらせない効果を発揮していると感じます。

私はそうした機能に期待して、 WeWork のどこかの拠点で日々行われているピッチイベントや交流イベント、興味関心が共通するメンバーのコミュニティのミートアップなどに、積極的に参加するようにしています。 経営者として、WeWork に入居している一流企業に自分たちの力がどこまで通用するのかの「チャレンジ」だと捉えています。

同時にこうした活動は、トレンドをリサーチする観点からも重要な意味を持っています。いつも私たちが強みだと思ってアピールしていることがいつしか陳腐化し、ターゲットに響かないこともあり得るからです。規模の大きな企業や、とがったスタートアップがそろう WeWork は、マーケティングの場としても有効です。

WeWork はチャンスが散らばる「サブスク型のビジネスプラットフォーム」

── そうした考えでイベントに積極的に参加する中で、今回のような協業につながったというわけですね。

アーキビジョン株式会社 CEO UXエンジニア 澤谷和明氏

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澤谷:だからといって、いつもそんなに堅苦しく考えて活動しているわけではありません。ある時、 WeWork 丸の内北口で行われた交流イベントで打ち解けた方がいたのですが、改めて名刺交換すると、誰もが知る大手企業の方でした。そのご縁で、今もお仕事をさせていただいています。悩めるインハウスデザイナーさんに、UI/UXについてアドバイスさせていただく機会もありました。また、大手SIerの社内DXセミナーにUXエンジニアとして登壇させていただいたこともあります。我々のような中小企業がこのようなイベントに登壇するなんて、WeWorkでなければ実現することは決してなかったでしょう。

別の拠点では、大手商社でスマホアプリを用いた新規事業に挑んでいる方がいて、UI/UXの相談に乗ったりしているうちに、ビジネスに発展していった事例もあります。

渡邊:最初からビジネスありきではなく、WeWork でのなにげないつながりからもビジネスに発展していくことや、一つのつながりがどんどん連鎖していくのも WeWork らしい特徴ですね。

澤谷:こうしたものは、おそらく単独のシェアオフィスでは発生しにくいと感じます。 WeWork には多くの拠点があり、どこでも利用できるためつながりが広がっていく。また、規模の大きな企業も収容できる拠点が多いことも重要な要素だと思います。なぜなら、デザインの力を求めているテンダさんのようなSIerと知り合える機会が増えるからです。 WeWork を「サブスク型のビジネスプラットフォーム付きオフィス」と捉え、賃料は「価値のある投資」だと捉えています。

── 渡邊さんは WeWork の価値をどのように捉えていますか。

渡邊:システム開発に関わる部署をマネジメントする立場として、自分は「会社の中と外をマッチングする窓口」だという意識で動いています。というのも、営業職の人間は積極的に外部との接触や交流ができますが、それを技術職に求めるのは難しい面があります。そこで、私が営業職、技術職を代表して WeWork でアンテナを張り続け、必要があればどんどん接触してつなげていくようにしています。

──その活動は WeWork でなくても行えるのではないでしょうか。

渡邊:もちろんそうですが、 WeWork にいるメンバーの属性が、一般的なビジネスの場所とは大きく異なっている点に意味があります。ある一定の規模の企業で仕事をされていると、ちょっと派手目の髪形の方やTシャツにハーフパンツといったラフな服装の方と仕事をすることはほとんどありません。当社にご来社いただくお客様からは、「WeWork は、スーツだと目立っちゃう」といわれるような多様な個性にあふれています。自分だけの常識にとらわれた井の中の蛙にならないためにも、こうした環境で新しいつながりを模索することは刺激になります。

 

ニーズを掘り起こして課題解決できる場があれば、もっと多くの企業が成長できる

── 今回の協業では、スマホアプリのシステム開発をテンダが、UI/UXデザインをアーキビジョンが担当しています。他の WeWork メンバー企業の中にもニーズを持つ企業がありそうですね。

渡邊: WeWork にいる多くの企業に対し、ウェブサイトやアプリの制作、リニューアル局面でお役に立てると考えています。また、中にはすでにプロジェクトが進行していて、今のままでよいのかセカンドオピニオンを得たいという方もいるのではないでしょうか。気軽に相談できる場やマッチングの仕組みが WeWork にあれば、 WeWork 内でビジネスを拡大できる企業がもっと増えるのではと感じます。

澤谷:そうしたお話とも通じるのですが、アーキビジョンでは自社サービスとしてアプリのヒューリスティック分析診断サービス「Highlight」(ハイライト)というものを提供しており、そのプロモーションも兼ねた無料診断イベントも行っています。ありがたいことに、そこから WeWork Hareza 池袋のメンバー企業の伴走支援が決定しました。

世の中では、相変わらずDXという言葉がよく聞かれますが、その推進には、UX、CX、EX、BXといった、さまざまな体験が関係しています。こうした体験が好循環してこそDXが成立する、というのが我々の考えなんです。そのアプリやシステムのUI/UX観点からみた課題を、目に見える形で客観的に評価するのがHighlightです。これから関西も含めて複数の WeWork の拠点で同様の無料診断イベントを行っていく予定です。その過程で、先ほど渡邊さんの発案にあったマッチングの仕組みにつながるものが見えてくるかもしれません。

 

── WeWork でのこれまでの協業事例では、規模感の異なる企業同士のマッチングは、実際の協業に至るまで仕事を離れたコミュニケーションも含めた相互の理解と、信頼関係構築が必要だという話をよく聞きます。今回の協業成立のポイントは何だったのでしょうか。

渡邊:澤谷さんとコミュニケーションを深めてきて分かったのは、規模感の違いなどとは関係なく自らの考えをぶつけ合って、互いの考え方の違いを確認した上で着地点を探る意識が両者にあるということでした。企業が違えば、考え方や組織の在り方にギャップがあるのは当然ですが、どちらかが我慢するようなことがあっては、そもそも協業は難しいと思いますし、どちらかに妥協があるとクオリティに影響します。お互いが立場の違いを認め合い、プロフェッショナル同士の対等で健全な関係こそが、よいパートナーシップ構築の要点だと信じています。

 

 

WeWork について

米・ニューヨーク発の WeWork は、グローバル37か国600拠点以上* に展開しています。日本国内では2018年2月にサービスを開始。現在は、2024年1月に設立したソフトバンク株式会社100%子会社のWWJ株式会社(WeWork Japan)が WeWork の運営を担い、日本国内7都市約40拠点* でフレキシブルオフィスを展開しています。創造性や生産性が高まる空間デザインを用いたワークスペースにおいて、月単位での契約、1名から数百名規模におけるオフィスの拡大・縮小、国内30拠点以上の共用エリアの利用が可能になるプロダクトなど、柔軟なオフィスソリューションを提供しています。 *2024年8月時点

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