
9月30日、WeWork 渋谷スクランブルスクエア にて、WeWork Japan (WWJ株式会社) 代表取締役社長 兼 CEO 熊谷 慶太郎 と入居メンバー企業のCEOがカジュアルに対話し、WeWork をもっと知り、相互理解を深め、より良いフレキシブルオフィスを作ることを目的としたイベント 「CEOと話そう 」を開催しました。
<イベント概要>
日時:9月30日(火)18:30-20:00
会場:WeWork 渋谷スクランブルスクエア
スピーカー:
WeWork Japan (WWJ株式会社) 代表取締役社長 兼 CEO 熊谷 慶太郎
モデレーター:
株式会社Colorful HD Founder & CEO 蓮沼 良尚 氏
ゲスト:
株式会社Tunnie’s Co, 代表取締役 / 秘書実務能力開発機構 代表 丸山 ゆかり 氏
まずは、WeWork Japan 代表取締役社長 兼 CEO 熊谷 慶太郎 が、WeWork の現状とこれからを、お話しさせていただきました。
<コミュニティチームが提供する WeWork の価値>
熊谷:「WeWork は世界37か国約600拠点、日本国内では約40拠点に展開しています。全ての拠点で、什器やWi-Fi、フリードリンクサービスなど、ビジネスに必要なあらゆるサービスと創造的なワークスペースをオールインクルーシブで提供するフレキシブルオフィスです。
また、WeWork が誇る『コミュニティチーム』による日々のサポートのほか、各種イベントの開催、入居メンバー同士のマッチングサービス(Connect by WeWork )などを強みとしています。
『コミュニティチーム』は全ての拠点に常駐し、受付業務だけではなく、入居メンバー企業の課題解決やマッチング、イベント企画運営などのサポートも行っているのが特徴です。
例えば、入居メンバー単独では解決できない課題を、マッチングや複数の企業を集めたイベントの開催などを通したコミュニティ形成によって解決していきます。スタートアップ・大手企業・自治体など多種多様な入居メンバーとともに、イベントは年間約3,000件の開催、企業マッチングは年間約150件という実績があり、数々の共創や協業が誕生しています。
イベントに関していうと、WeWork がイベントを主催するだけでなく、入居メンバーとの共催イベントや記者会見のサポート、入居メンバーの商品やサービスのプロモーション、展示会などを行うプログラム(メンバーショーケース)も充実しています。最近では、大手企業や行政が WeWork に新拠点をオープンした際の開所式にて、運営サポートにとどまらず、トークセッションやプレス発表会に、オフィスのパートナーとして同席を求められるケースも増えてまいりました。
これらのサービス、サポートを求め、企業の大小に関わらず、本社として WeWork を活用する動きが加速しています」
<WeWork のこれから>
熊谷:「 WeWork Japan は現在、コミュニティチームがつなぎ、広げてきた約3,000社が集うビジネスネットワークに、AIをはじめとするテクノロジーを活用させる取り組みを進めています。今後はテクノロジーの力で、より多様なニーズに応える次世代のオープンイノベーションプラットフォームを目指します。
新拠点については、2024年10月の『 WeWork JRセントラルタワーズ名古屋 』 の開設を皮切りに、2025年2月に『 WeWork 赤坂グリーンクロス 』 の開設、今皆様がいらっしゃる 『WeWork 渋谷スクランブルスクエア 』 の42階の拡張や、2025年8月に『 WeWork 天神ブリッククロス 』を開設しました。そして、2026年2月に 『WeWork 本町ガーデンシティテラス 』(大阪府)、2026年5月に『 WeWork THE VILLEDGE SAPPORO 』(北海道)と地方展開が続く予定です。
なお、『 WeWork 天神ブリッククロス 』においては、通常の WeWork フロア以外にも『THE LOUNGE by WeWork 』というビル共用ラウンジをプロデュースいたしました。ビルの入居者様限定でご利用いただけるラウンジです。札幌の『 WeWork THE VILLEDGE SAPPORO 』でもビルの共用ラウンジのプロデュースを行います。WeWork の共用ラウンジと接続して大規模なイベントの開催が可能となる計画が進んでいます。
このように、WeWork がビルに入居することで、ビル自体の価値を高め、WeWork が地方に出店しその地域の『共創のハブ』となることで、地域社会・経済に貢献して参りたいと考えています」
<WeWork 活用法>
熊谷:「メンバーカード1枚で国内外の拠点が利用できたり、ビジネスの規模に合わせてオフィスのサイズを柔軟に拡張させたり、自社ブランドを表現したオフィスをカスタマイズしたりなど、ハード面の活用はもちろん、単なるオフィスではなく、新しい価値やサービスが生まれるビジネス共創の場として活用していただけると嬉しいです。そのためには、本イベントを主催してくださった、株式会社Colorful CEO 蓮沼 氏をはじめ、素晴らしい入居メンバーの皆様とぜひ繋がってください。イベントに参加してみてください。そして、あらゆる皆様がいるこの空間を楽しんでください。コミュニティチームがいつでもサポートいたします。
なお、WeWork のオールインクルーシブのサービスは、いかに入居メンバーの皆様の声を反映させ、サービスをアップデートし続けていくことが重要であると考えていますので、この後の懇親会ででも、ぜひお話しをお聞かせください」
その後の質問パートでは、会場のオーディエンスとのインタラクティブなやりとりが行われました。
蓮沼:「ご質問のある方はいらっしゃいますか?」
会場:「行政が WeWork に入居したことで生まれたイノベーション共創の事例を教えてください」
熊谷:「まず、『自治体サミット』という自治体と企業のマッチングイベントを東京・大阪で開催し、のべ18自治体、企業側はオーディエンスを含め250名以上が参加されました。結果は、参加自治体全てが企業とのマッチングに成功しています。(詳しくはこちらのイベントレポートをご覧ください)また、某自治体は、スタートアップ、大企業、投資家などが参加する300名超の独自コミュニティを WeWork を通して形成しています。そして、地方への企業誘致の事例では、某市が WeWork 内で出会った企業7社の誘致に成功しています」
蓮沼:「会場に入居メンバーの高松市さんがいらっしゃいますね。ぜひ事例をご紹介いただけますか?」
高松市:「2025年の2月に『企業版ふるさと納税』を入口とした、地方自治体と企業のマッチングからオープンイノベーションと地方創生の促進するイベントに参加したところ、参加企業から納税(寄付)を受付ることとなりました」
蓮沼:「他に WeWork 入居して良かったことはありますか?」
高松市:「マッチングはもちろん、コミュニティチームのサポートが素晴らしいです。東京事務所立ち上げの際の不安をわずか数日で払拭してくださり、円滑に業務が遂行できたことは本当に良かったです。」
蓮沼:「コミュニティチームの活躍は素晴らしいですね。他にもご質問はありますか?」
会場:「地方展開を加速させるにあたって、金融機関や地元のプレイヤーとの連携が必要になってくるイメージがあります。WeWork としては今後どのような関わり方をされるお考えですか?」
熊谷:「地方展開の際、最初にパートナーとして取り組むのが自治体だと考えています。そして、都心の WeWork をそのまま地方に持っていくのではなく、地元企業・自治体と共同事業型で展開できないか模索しており、金融機関との連携にも取り組んでいます。また、自治体との連携を確実なものにするために、自治体の課題解決につながる取り組みを進めています。例えば、WeWork 天神ブリッククロス を開設した福岡市は、若者の人口流出が課題になっています。そこで、WeWork Student Ambassador(WSA)※ を本格始動させ、福岡市の学生と企業が直接つながる場を提供する取り組みが始まっています」
※WeWork Student Ambassador(WSA)
学生と社会人や企業のコラボレーションを促す WeWork の次世代育成プロジェクト。学生は WeWork のコミュニティチームのインターンシップとして、対象となるメンバー企業の研究をしながら、ビジネスアイデアの提案や、ビジネスマッチングの創出を半年間かけて体験します。学生はこれからのキャリア開発に向けて、興味のある企業や職種、仕事についてより深く知ることができ、社会人は学生からインスピレーションを受けて新規事業のアイデア開拓や、採用の効果を期待できます。
蓮沼:「最後に、熊谷CEOは、我々のいる巨大拠点 WeWork 渋谷スクランブルスクエア をどのように使って欲しいと考えていますか?」
熊谷:「渋谷というと、流行の発信地、最先端の街というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。私は、WeWork は常に最先端でありたいと考えています。先ほども、WeWork のコミュニティ やコミュニティチームをお褒めいただきましたが、今後はそこにテクノロジーも加わり、最先端のオープンイノベーションプラットフォームとして、WeWork コミュニティを成長させて参ります。まず皆様には、WeWork のコミュニティを体験していただき、ご意見やご要望をいただきたいです。そして皆様とともに成長できれば嬉しいです」
続いて、CEOにとって大切なアシスタントとなる「秘書」をテーマに、ゲストの株式会社Tunnie’s Co, 代表取締役 / 秘書実務能力開発機構 代表 丸山 ゆかり 氏より、秘書の資質や活用法をお話しいただきました。
<秘書とは?>
丸山:「 秘書と言う肩書がついている人は全国で約40万人、秘書的業務を行う人は約400万人いるとされています。役割を端的にいうと、『ボスが本来の業務に専念し、最大限の力を発揮できるようアシストする』ことです。スケジュール管理、慶弔対応をはじめ業務項目を上げるときりがありませんが、それらが全てボスによって違うということを理解することが大切です。備えておくべき知識やスキルとしては『ボスについてよく知る』ということです。新人の秘書の方に一番最初にお伝えしたいこともこのことです。性格・思考・状況・健康状態など全て知ろうとする姿勢が重要で、失敗があったときはその情報が足りなかったことが原因であることが多いように思います。ミッションで言うと『ボスの1分1秒を作り出す』『潤滑油となる』ということもあります。秘書がいることで時間を作ることができる、社内外の関係構築ができる、そのために努力をするのが秘書のやりがいでもあります。ボスのパフォーマンスを最大限に引き上げられたと感じるとき、達成感が得られると思います」
<秘書に必要な能力は?>
丸山:「秘書の要件としては、守秘義務や誠実さ、気配り、責任感、バランス感覚、コミュニケーション能力や忍耐力、想像力、提案力など多岐に渡ります。これらは経験によって培われるものでもあるため、業務によっては俗人化されてしまうこともあります。今後、ITに頼ることで対応できるものも出てくるでしょうし、秘書の能力を組織で活用できるような資産に変えていくことも必要ではないでしょうか」
<秘書の活用法>
丸山:「秘書の方は、秘書の仕事が好きな方、『ボスのために』という思考の方が多いです。『助かるよ』といった言葉を添えてお仕事をいただけると、喜んで働いてしまいます」
最後に、本イベントの発案者でもあり、モデレーターの株式会社Colorful HD Founder & CEO 蓮沼 良尚 氏より、本イベントへの想いや、ご自身と WeWork の関わりをお話しいただきました。
蓮沼:「かつて『シェアオフィス』というと、『オフィスが持てない企業向け』のようなイメージもあったのではないでしょうか。しかし、ここのWeWork ではそのようなイメージは全くなく、とても快適に過ごしています。
そして私は、WeWork がより過ごしやすく、インスピレーションがわくオフィスになるよう、桜やクリスマスツリー、時には有名パティシエのケーキやシャンパンタワーなど、季節が感じられたり、仕事へのモチベーションが上がるような仕掛けを提供し、コミュニティに参加しています。
WeWork には企業や団体の大小にかかわらず、CEOや代表の方が常にたくさんいらっしゃいます。まずは今皆さんがいらっしゃるこの巨大なオフィス『 WeWork 渋谷スクランブルスクエア 』で、WeWork の熊谷CEOから WeWork について語っていただき、皆さんがもっと WeWork について知ることができればと思い企画しました。ここからCEO同士の対話を増やし、相互理解を深め、みんなでいい仕事をしていきましょう」
会場には企業のCEOをはじめ、地方公共団体のリーダーやフリーランス、大企業の役職者などが参加。日頃、すでに入居メンバーとなっている方々に、WeWork の現状や今後について、CEOの熊谷から直接お伝えできる機会が少ないため、WeWork Japanとしても貴重な機会となりました。ありがとうございました。WeWork Japan は今後も、あらゆる入居メンバーの皆様が集い、創造性とコラボレーションを促進する環境を提供して参ります。
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