
Updated:2023.04.05
チェンジ × WeWork 対談! オフィス新時代、「所有」から 「利用」へ
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近年のオフィス戦略の変化について
オフィス運用において考えるべきポイント
今後の展望
最後に
2021年、株式会社チェンジは、子会社である株式会社トラストバンクの本社を WeWork に移転しました。
今回は、株式会社チェンジ 代表取締役兼執行役員社長 福留 大士 (ふくどめ ひろし)さんと、WeWork Japan合同会社 最高経営責任者 Johnny Yoo のもと新規事業開発を率いる田中 大輔が、近年のオフィス運用の傾向や、今後のオフィス戦略について対談しました。
【目次】
・プロフィール紹介
・近年のオフィス戦略の変化について
・オフィス運用において考えるべきポイント
・今後の展望
・最後に
*この記事は、前編・後編の2部構成です。前半も併せてご覧ください。「株式会社チェンジ。躍進支える事業戦略とオフィス戦略に迫る!」
福留 大士さん (上写真 左) プロフィール
中央大学法学部卒業後、1998年にアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。政府官公庁グループに所属し、人や組織の変革、IT戦略立案などに従事。2003年に株式会社チェンジを設立し、代表取締役に就任。各種事業の立ち上げから東証1部上場に至るまで、あらゆるプロジェクトを経験。2018年12月に株式会社チェンジの代表取締役兼執行役員社長に就任。
近年のオフィス戦略の変化について
チェンジ 福留さん:
2019年当時は当たり前のように自社のオフィスを持ち、オフィス戦略の軸としては、成長期においてどうやってオフィスを拡充するかということを考えていました。しかしその後、政府による1回目の緊急事態宣言に先立ち、2020年3月にリモートでも仕事が完結できるようオペレーションを変更し、フルリモートに切り替えました。同時に、オフィスにかかる固定費の変動費化を軸にしたオフィス戦略に舵を切りました。その頃から、WeWork の利用を検討し、田中さんにざっくばらんに相談に乗っていただきましたね。

対談の様子 (撮影時のみマスクを外しています)
WeWork 田中:
福留さんも同じお考えでしたが、新型コロナウイルスの影響で社会が変化し始めたときには、すでに「オフィスの長期契約は難しい」という答えは出ていたような気がします。
今までにないような社会の変化の中、「今までの常識」や「これまでもそうだったから」はすべてにおいて通用しなくなり、業務内容や働き方、今使っているサービスなど、企業ごとに1つ1つ見直すタイミングであったと思います。そのタイミングで、オフィスも見直し対象になった企業が多かったように感じています。同時に 、“フレキシブル”というポイントはオフィス戦略を考える上で重要になると確信しました。
また、福留さんとお話しする中で、地方自治体の方をはじめとする方々とのコミュニケーションをとても大切にされていると感じたので、実際に会う場所・オンライン上では完結しない部分の補完として、WeWork を活用いただけるのではと感じました。
チェンジ 福留さん:
まさにそうでした。今田中さんがおっしゃったコミュニケーションの面もそうですし、コラボレーションもあります。社内はもちろん、今のような時代はどのように他企業とコラボレーションしていくかがとても重要です。WeWork にはデジタル関係の企業や地方銀行も入居されていて、コラボレーションをしたい人がいる、つながりを持てるというのは大きなメリットに感じました。
やりとりをする中で、お互いのオフィスを行き来するということも大事ですが、今の社会状況を考えると難しくなってしまいましたよね。しかし、同じオフィスで、クライアントと空間を共有しながらコミュニケーションを取れるということは、業務を進める上でとても大事です。

株式会社チェンジ 福留さん <br />
「在宅勤務ができるということが証明された1年だった」と言う方もいらっしゃいます。確かに働けます。でも私にとっては、リアルに会うからこそ伝わる感覚や、相手の顔色が見える感覚は、オンライン上では感じられないと実感した1年でした。
WeWork 田中:
ある大学でも、オンライン授業を始めてから退学する人が増えたと聞いたことがあります。オンラインでやった結果として、コミュニケーションが上手く図れなくて弊害がでているのも社会課題ですね。ウイルスという観点だけで見たら、距離が離れているから良いに決まっていますが、生産性やエンゲージメントの観点を含めると、デジタルとフィジカルを組み合わせなければいけないと思います。
DX も人間がより効率よく動けるようにするためのものだ思うので、その中のフィジカルなコラボレーションのような部分は無くすべきでないとも感じます。
チェンジ 福留さん:
同感です。DX はユーザー体験を変えることが一番重要なので、どこまで“働く”を快適にして、パフォーマンスを上げられるかといった点が勝負です。そういう意味でも、オンラインでも何不自由なく、さらには楽しく働けるという人もいますが、どちらかといえば稀なので、やはり、オフィスとの組み合わせが大事です。一緒に紆余曲線しながら考えたり、悩んだり、アイドリングのような時間はリアルな場を共有すべきだと思います。
オフィス運用において考えるべきポイント
チェンジ 福留さん:
繰り返しになりますが、一人ひとりの”働くという体験”をどれだけ良くできるかがポイントだと思います。
いい例として、「WeWork ではビール飲めるんでしょ?」と言う方が多いと思います(笑)。それは要するに、仕事終わりにビールをグッと飲んで帰るというのが共通の夢で、職場でビールが飲めるというのが、働く人間の体験を良くしていると思います。
このビールに象徴されるように、「働くときにこれがあれば幸せだよな」という要素がどれだけ散りばめられているかで場所やサービスを選ぶのが重要だなと。WeWork 用意されているような素敵な家具やそのメンテナンス、ほっとするようなホスピタリティもこれにあたりますよね。
WeWork 田中:
ありがとうございます。我々もその点は常に考えているので、そう言っていただけて嬉しいです。
あとは、場所もそうですが、これからは働くことに対する選択肢が必要になってくると思います。

WeWork Japan 田中
「ここに来なさい」「9時から18時まで働きなさい」「休憩はこの時間に取りなさい」。これらはすべて悪いことではないですが、そういうルールが根強く残っている会社も多いように感じます。でも私は、生産性を上げるには、時間で縛るよりも前向きなマインドや雰囲気作りも大事になってくると思います。
チェンジ 福留さん:
本当にその通りで、多様性をもっと認めていくべきだと思います。日本の企業の多くは、業種を問わず、製造業の働き方に最適化されているんですよね。先ほどの休憩の例も、機械を止めるからみんなでこの時間に休憩しましょう、といった具合です。
WeWork 田中:
そうですよね。自分の生産性を上げる方法を知っている人でも、既定のルールを守らないと良く思われない、そんなルールや文化は変えていくべきですよね。
チェンジ 福留さん:
少しずつ変わっているのがまさに今ですよね。それこそ、こうやってサテライトオフィスやサードプレイスが普及すると、「なんだ、こういう働き方もあるんだ」と、目に見えて働き方の選択肢が増えているなと実感します。
今後の展望

チェンジ 福留さん:
今ある課題として、地方から東京に出てくると、まずビジネス拠点がないことに困ります。1時間の打ち合わせや手続きのために東京に出てきても、時間潰しのようなもったいない時間が出てきてしまうんですよね。そういうときに気軽に仕事ができる『自治体サロン』のようなスペースが WeWork と一緒に作れたらいいなと考えています。
WeWork 田中:
WeWork としても、是非コラボレーションしたいと思っていて、継続して福留さんともお話しさせていただいています。また、“DX =ペーパーレス” と認識されている方も多い現状の中で、チェンジさんの得意とされている DX やコンサルティングをきちんと届けられるよう、一緒に動けたら幸いです。
*この記事は、前編・後編の2部構成です。前半も併せてご覧ください。「株式会社チェンジ。躍進支える事業戦略とオフィス戦略に迫る!」
最後に
テレワークをはじめとする多様なワークスタイルを実現するには、従業員が柔軟かつ快適に働ける環境を構築しなければなりません。そこで、昨今注目されているのがフレキシブルオフィス*です。
WeWork(ウィーワーク)は、国内7都市37拠点*でフレキシブルオフィスを運営しています。
開放的でスタイリッシュな共用エリアに加え、大小さまざまなタイプの会議室、ちょっとした電話やWeb会議への出席にも便利な電話ブースなど、テレワークに必要な環境が揃っています。さらに、高速インターネットやドリンクサービスなども、すべて完備。
今後のオフィス戦略に、是非ご活用ください。
*フレキシブルオフィスとは、一般的な賃貸借契約とは違い、独自の利用規約に基づいて提供される、柔軟な契約スタイルを持つワークプレイスの総称です。フレキシブルオフィスは本社としてはもちろんのこと、本社オフィスでも自宅でもない第3の場所(サテライトオフィス)としてもご活用いただけます。
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