事業とは
事業と業務と職務の違い
事業の種類は何があるか?
まとめ
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ビジネスシーンにおいて、「事業」はよく聞く言葉の一つです。しかし、いざ「事業とはなにか」と聞かれるとなかなか的確に説明するのは難しいのではないでしょうか。
そこで今回は、事業の種類や定義について解説します。ビジネスマンであれば誰もが知っておいて損はない言葉なので、正しい意味を理解して今後のビジネス人生に活かしていきましょう。
【目次】
- 事業とは
- 事業と業務と職務の違い
- 事業の種類は何があるか?
- まとめ
事業とは
企業(営利を目的として商品の販売やサービスの提供などの経済活動を営む組織)が、営利などを目的として組織を営むことを「事業」と呼びます。
事業の語源・由来
もともと「事業」という言葉は、易経(えききょう)からきています。易経とは、古代中国の書物になります。その中には以下のような文があります。
化してこれを裁する、これを変と謂(い)い、
推(お)してこれを行なう、これを通と謂(い)い、
挙げてこれを天下の民に錯(お)く、これを事業と謂(い)う
(繋辞上伝)
これを現代風に分かりやすく言い換えると、下記のようになります。
時に応じて物事を切り盛りし、適宜に処置して変化させ、
さらに推進して物事を通じさせる。
この変通の道理によって社会の道を整え、
民を導くことを事業という。
易経のこの言葉が、「事業」の語源です。もともと事業とは、社会貢献を指す言葉でした。
事業と業務と職務の違い
事業、業務、職務の主な違いは以下の通りです。
・事業は、企業が行っている継続的な仕事
・業務は、事業の中の一部の仕事
・職務は、企業の各従業員が担当する仕事
イメージとしては、まず企業が行う事業があり、その事業の中で業務が発生し、その業務を職務として各従業員が担当しているといった流れになります。つまり、それぞれの言葉の意味こそは違いますが、点と点が1つの線として繋がっているのです。
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事業の種類は何があるか?
ここでは、経済産業省の業種分類表をもとに事業の種類を紹介します。大まかに分類すると以下の20項目に分けることができます。
➀農業・林業
➁漁業
➂鉱業・採石業・砂利採取業
➃建設業
⑤製造業
⑥電気・ガス・熱供給・水道業
⑦情報通信業
⑧運輸業・郵便業
⑨卸売業・小売業
⑩金融業・保険業
⑪不動産業・物品賃貸業
⑫学術研究、専門・技術サービス業
⑬宿泊業・飲食サービス業
⑭生活関連サービス業・娯楽業
⑮教育・学習支援業
⑯医療・福祉
⑰複合サービス事業
⑱サービス業(他に分類されないもの)
⑲公務(他に分類されるものを除く)
⑳分類不能の産業
農業・林業
農業は農耕作業に従事する仕事であり、林業は森林などで樹木の伐採などを行う仕事です。また、農業は仕事内容に幅があるのも特徴的です。
漁業
漁業は海に出て、魚介類の養殖や捕獲を行う仕事です。他国との境界線が厳しく定められており、制限も多い業種です。
鉱業・採石業・砂利採取業
鉱業は、鉱物や価値のある金属を取り出す産業です。採石業は、骨材や石材を作る産業になります。砂利採取業は、金属を含む可能性のある砂利を採取する産業です。
建設業
建設業は、建設や土木に関する工事を行う産業です。建築は建物を作る場合に使う言葉であり、建設とは意味が異なるので注意しましょう。
製造業
製造業では、原材料の加工によって様々な製品を作り出します。分野は幅広く、加工して作る仕事は全て製造業になります。
電気・ガス・熱供給・水道業
電気・ガス・熱供給・水道業は、人の生活に欠かせないインフラを提供・整備する業種です。電気やガス、水道などは生きていく上では欠かせないため、人々の生活において重要な業種の一つです。
情報通信業
情報通信業とは、情報に関するサービスを行う業種です。インターネットのイメージが強いですが、放送業や通信業、映像、音声と多岐に渡ります。
運輸業・郵便業
運輸業は、荷物や物資などを運ぶ仕事です。郵便業は、郵便物を仕分けて配達する仕事です。運輸業では希望する職業に合わせ、資格を取る必要も出てくるでしょう。
卸売業・小売業
卸売業は、小売業者に物を売る業種です。一方で小売業は、消費者に物を売る業種になります。売るという意味では同じですが、売る相手が違います。
金融業・保険業
金融業は銀行や証券会社など、金融に関係する業種です。保険業は生命保険や損害保険など、保険関係を取り扱う業種になります。
不動産業・物品賃貸業
不動産業は、建物や土地をメインに扱う業種です。一方で物品賃貸業は、乗り物や事務用品を貸し出す(リース)業種になります。
学術研究、専門・技術サービス業
学術研究,専門・技術サービス業は、学術的研究を行い、専門技術や知識などの提供(サービス)を行う業種です。名前の通りの仕事を行う業種と言ってよいでしょう。
宿泊業・飲食サービス業
宿泊業は、主にホテルや旅館などを指し、宿泊に関する提供・サービスを行います。飲食サービス業は、主に飲食店やレストランを指し、料理や飲み物の提供・サービスを行います。
生活関連サービス業・娯楽業
生活関連サービス業は、日常生活に対して技術を提供するサービスです。例としては、クリーニングなどが挙げられます。娯楽業は、日常生活における娯楽を提供するサービスです。映画やカラオケなどがこちらにあたります。
教育・学習支援業
教育業とは、幼稚園や保育園~大学、専門学校など、学校と称される機関での教育を指します。学術支援業は塾や図書館など、学校教育以外での学習支援を指します。
医療・福祉
医療業とは、医師などが医療行為を行う事業所と、医療に関係するサービスを行う事業所の2つを指します。福祉業とは、障害を持っている人や介護が必要な人の手助けを主とする仕事です。
複合サービス事業
複合サービス事業とは、複数の分類から成り立つ業種です。郵便局や協同組合など、様々な事業を扱う企業や団体を複合サービス事業といいます。
サービス業(他に分類されないもの)
他に分類されないサービス業とはその名の通り、他の事業や業種に分類されないサービスを指します。例としてビルの清掃などが挙げられます。
公務(他に分類されるものを除く)
公務とは公務員のことです。国家公務員・地方公務員と2つの種類に分けられます。公務員も業種の1つになります。
分類不能の産業
分類不能の産業とは、分類できない業種・産業のことです。上記で挙げた分類のどれにも当てはまらない産業を意味します。
まとめ
この記事では、事業という言葉の定義や種類を解説しました。普段何気なく使用している「事業」という言葉ですが、意外と正しく意味を理解していなかったり、他の言葉と混同してしまったりしていたのではないでしょうか。
ビジネスにおいてよく使われる言葉を理解することは、ビジネス上のコミュニケーションにおいてとても重要です。正しい意味を把握して、今後のビジネス活動に活かしてみてください。
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