更新日:2025.04.14

「 SUBARU x WeWork Japan トークセッション 」を開催 SUBARU Lab 2拠点目 WeWork 渋谷スクランブルスクエアから世界中と繋がり、ワクワクするような環境でクルマづくりを

2025年2月、WeWork 渋谷スクランブルスクエア内に、株式会社SUBARUのAI開発拠点「SUBARU Lab(スバルラボ)」が開設され、2月26日にお披露目会が開催されました。

<イベント概要>

「SUBARU Lab 新拠点見学 およびデジタルカー開発に関わる説明会」

日時:2025年2月26日  14:00〜

場所:WeWork 渋谷スクランブルスクエア 42F

講演:

・「SUBARUの価値づくりに繋がるデジタルカー開発」 

  株式会社SUBARU 執行役員 CDCO 技術本部 副本部長 

       柴田 英司 氏 (SUBARU Lab 所長)

・「SUBARUの開発スタイルと目指すUX」

  株式会社SUBARU 技術本部 ADAS開発部 主査 兼 高度統合システムPGM 主査

  金井崇 氏 (SUBARU Lab 副所長)

・「SUBARUの強みを極めたSDVで目指す価値づくり」  

  株式会社SUBARU CBPM 主査 兼 技術本部高度統合システム 

  主査 小川 秀樹 氏

 

講演後に、以下の登壇者により開催された「 SUBARU x WeWork Japan トークセッション 」の様子をレポートいたします。

<登壇者>

SUBARU Lab 所長 柴田 英司 氏

SUBARU Lab 副所長  金井崇 氏 

SUBARU Lab 所属エンジニア プロンク・リチャード氏

WeWork Japan   COO 熊谷 慶太郎(当時)

WeWork Japan   パブリックアフェアーズ シニアマネージャー 平位 衣利奈

 

司会:まずは WeWork についてご紹介いただけますでしょうか。

熊谷:本日は WeWork にお越しいただきありがとうございます。WeWork は世界37か国約600拠点、日本国内では約40拠点に展開しているフレキシブルオフィスです。什器やWi-Fi、フリードリンクサービスなど、ビジネスに必要なあらゆるサービスと創造的なワークスペースをオールインクルーシブで提供しています。2024年10月に新たな新拠点  WeWork JRセントラルタワーズ名古屋 の開設を皮切りに、2025年2月に WeWork 赤坂グリーンクロスと、今皆様がいらっしゃる WeWork 渋谷スクランブルスクエア の42階を開設しました。また、2026年5月には札幌でも新拠点の開設が決定しており、現在、成長局面を迎えている状況です。そのような中でSUBARU様とご縁をいただきました。この渋谷スクランブルスクエアで WeWork は7フロアございます。会議室は約70室、フォンブースは約100ブースご用意しており、日本最大級のフレキシブルオフィスと申し上げてもよいかと思います。また、ソフト面に関しても、コミュニティチームによる日々のサポートのほか、各種イベントの開催、「Connect by WeWork 」という入居メンバー同士のマッチングサービスなどを強みとしています。

司会:非常に魅力的な環境が整っていることがよくわかりました。SUBARUはコミュニティや他企業とのつながりなどを期待しながら今回 WeWork にオフィス拡張をしました。先ほどお話しに出た、イベントや「Connect by WeWork 」についてもう少し詳しく教えてください。

熊谷:WeWork では国内40拠点で年間2000〜3000件のイベントを開催しています。そのイベントでの交流機会の多さが WeWork の強みの一つとなっています。

平位:「Connect by WeWork」は主に WeWork 全拠点に常駐しているコミュニティチームが担っています。コミュニティチームというのは、WeWork の顔と言える存在で、受付業務だけでなく、入居メンバーのあらゆるサポートやイベントの企画運営を手がけています。入居メンバー企業のデータベースの構築や、AIの活用によるマッチングの効果を高めつつ、コミュニティチームが入居メンバーとのカジュアルな会話を含めた日々のコミュニケーションを通して、ニーズに合った入居メンバーをご紹介し、自然なかたちでつながりを作っていくのが「Connect by WeWork 」です。年間150件ほどの実績があります。

司会:素晴らしいですね。では次に、今回実現したSUBARU Labの拡張について、その背景や狙いをお伺いできますでしょうか。

柴田:まず、2020年にSUBARUの運転支援システム「アイサイト」をパワーアップさせるAIを自社で開発するため、渋谷のH¹OにSUBARU Labを開設したところ、優秀なエンジニアが多数集まり、開発が一気に進んだという背景があります。そこから更にソフトウェア開発を強化させるため、SUBARU Labの拡張が検討され、やはりIT企業が集積する渋谷にオフィスを増設することにしました。そして、AI開発に加え、幅広い領域のソフトウェア開発エンジニアの採用拡大と、協業も見据えた他企業とのコミュニケーションの活性化を狙い、WeWork 渋谷スクランブルスクエア にSUBARU Labを拡張し、2拠点体制で開発を進めるという判断に至りました。

SUBARU Lab 所長 柴田 英司 氏

3分でわかる WeWork

3分でわかる WeWork

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司会: では次に、実際にSUBARU Labで活躍されているソフトウェアエンジニアのお2人にお話を伺いたいと思います。ソフトウェア開発は非常に競争が激しい領域だと理解しています。ソフトウェアエンジニアが最大限能力を発揮するのに適した環境とは、どのようなものなのでしょうか。

金井:それはやはり、「エンジニアファースト」な環境だと思います。2020年に開設したSUBARU Labではその環境を整えるために拘ったポイントがいくつかありまして、まず一つ目は「大きなデスク」です。ソフトウェアエンジニアはたくさんのコードを書くので、4Kディスプレイ数枚を縦横に並べることができるデスクの大きさは大切です。そして二つ目は「こだわりのイス」です。ソフトウェアエンジニアは、集中すると6〜8時間、イスに座っています。また一人ひとり好みのイスがありますので、我々がオフィスのイスを選ぶ際は、評判の良いイスをいくつか集めていました。そして三つ目は「用途にあわせたワークスペース」です。ソフトウェアエンジニアは、一人で集中してコーディングを行う時もあれば、色々な人とディスカッションをしてひらめきを得たい時もあります。毎日の業務の中でも色々なタイミングがあるため、それぞれの用途に対応できるワークスペースがあることが求められます。

リチャード:渋谷以外の世界中に拠点があることも大切です。

金井:そうですね。ソフトウェア開発チームは世界中で試験走行し、そのデータをAIに学習させたり、チームでレビューをしたりします。WeWork は世界中に拠点があるということなのでぜひ利用したいです。

WeWork 渋谷スクランブルスクエア に開設された SUBARU Lab

SUBARU Lab からの眺め

司会:お二人からエンジニア視点で、オフィスのハード面で重要とする部分をお話しいただきました。では、WeWork で魅力となるオフィスのハード面の特徴はありますか?またそれらをどのように作っていますか?

熊谷:はい。例えば WeWork では世界中の WeWork の会議室の利用データを蓄積しています。どのようなシーンでどのような会議室を必要とされているかなど実際のニーズを把握し、それを新拠点の開発や既存拠点のリニューアル等に活かしています。コロナ禍もあって働く環境が変わり、会議室だけでなく、あらゆるニーズに応えていくためにデータ化は欠かせません。その他、WeWork 神谷町トラストタワー には茶室をご用意するなど、ただ仕事をするだけでなく、クリエイティブな発想につながる環境を WeWork の中で提供しています。

司会:WeWork の環境は様々なデータに基づいてできているのですね。では、ハード面以外でエンジニアとして求めるものや、クリエイティブな発想に繋がった経験はありますか?

リチャード:エンジニアの世界は進化のスピードが速いので、新技術を勉強できたり、情報を得られたりするイベントがあったら参加したいです。また、エンジニアのネットワークを広げられるイベントがあったらぜひ声をかけてください。

金井: WeWork に入居してまず、コミュニティチームの方々が積極的に声をかけてくれるのが衝撃的でした。WeWork では他企業さんや自治体さんのイベントが頻繁に行われており、そのイベントのことを知らなくても、通りがかりにコミュニティチームの方々が「今、このようなイベントを開催していて、このような方々が来場しているので、ぜひつながりましょう!」と声をかけて繋いでくれるのです。入居してわずか1ヶ月の間で、自社のオフィスだけにいたら出会えない人たちと簡単に繋がることができました。SUBARU Labを運営し、新しい協業を生み出そうと考える中で、このようなコミュニティチームの強さはハード面以外の大きな魅力だと肌で感じています。

SUBARU Lab 副所長 金井崇 氏

司会:まさに「Connect by WeWork」を体感されていますね。では改めて、WeWork のハード面以外も含めた、環境づくりの仕組みや特徴についてお話しいただいてよろしいでしょうか。

熊谷:WeWork 渋谷スクランブルスクエア は、37階から40階までが内階段で繋がっており、階段を降りてみたらイベントがやっていた、というシーンが日常に広がっていたり、交流の促進に役立っています。そして5フロアの中心の39階にコミュニティチームが在中していますので、業務に煮詰まったときに、オフィスを出てコミュニティチームと雑談をすることで発想の転換ができたり、その場に居合わせた他の入居メンバーに出会えたりすることがあります。実際の事例を挙げますと、大手鉄道会社とドローンのスタートアップ企業がコミュニティチームを通じて出会い、協業や新商品開発に至っています。また地方自治体のイベントをきっかけに、地方に企業誘致できたという事例もあります。事例もさまざまなのが「Connect by WeWork」です。そして、自然な人間関係の中で起こるマッチングや、新しい発想の転換というものは、空間やプロダクトの仕掛けもありますが、やはりコミュニティチームの力が大きいです。なお、コミュニティチームは昨年より、AIやモビリティ、地方創生などのテーマをしぼった上で、拠点を超えたマッチングやイベントを行うプロジェクトを立ち上げています。SUBARUさんであればモビリティに関するイベントで、地方講演をしていただくなんてこともあるかもしれません。なお、先ほどご希望いただいたエンジニア向けのイベントも、情報交換からライトニングトーク、ピッチイベントなど多数開催しています。同じ課題や目標を持っているエンジニアが集まっていますので、ぜひご参加ください。

WeWork 渋谷スクランブルスクエア の内階段

司会:WeWork では、他企業の皆さんとの接点をたくさん持てそうですね。本日こちらのイベントはオンラインも含め、入居メンバー様にも多数ご参加いただいております。SUBARUには真面目で熱いエンジニアが多いので、積極的にお声がけいただけたら嬉しいです。では今後のSUBARU Labのビジョンをお聞かせください。

柴田:SUBARU Labをフル回転させていきたいです。アイサイトの開発において、SUBARUは世界中で走行データをとっています。デジタル空間を活用できるインフラが整っていますが、やはり現地に行って世界中と生身でつながる必要があります。WeWork 渋谷スクランブルスクエア に入居し、渋谷だけでなく世界中の WeWork のメンバーとの接点を持ったことで、仕事のやり方が変わってくるだろうと思っています。デジタル空間をフル活用して開発のスピードを上げる一方、世界中のお客様と繋がっていく。そんなワクワクするような環境になると、大きな期待をしています。

司会:では最後に一言お願いいたします。

熊谷:SUBARUさん、改めて WeWork にようこそ!しっかりとサポートさせていただきます。実は最近よく入居メンバーの皆様に「 WeWork に入居したら採用がうまくいった」と言って頂いています。ご期待のメッセージを頂けましたので、本日話に出たことに留まらず、あらゆる面でSUBARUさんに寄り添い、WeWork も成長していきたいです。

柴田:自動車会社で働くソフトウェアエンジニアにとって一番楽しいのが、エンドユーザーと繋がりながら次のソフトウェアを開発できることだと思います。ITとクルマが融合しクルマ自体がますます面白くなる時代が来ます。若い方がクルマづくりを楽しめる環境を作っていきますので、ぜひ一緒に仕事をしましょう!

左:SUBARU Lab 所長 柴田 英司 氏 右: WeWork Japan COO 熊谷(当時)

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