
2025年11月17日、WeWork 赤坂グリーンクロス にて、入居メンバーである堺市の新たなコネクションやイノベーションの創出を図る交流会「東京・さかい交流会 2025」を開催しました。
会場には、東京・さかい交流会会員の方々や堺市ゆかりの事業者・国会議員・省庁関係者の方々、そして WeWork 入居メンバー 100名近くが集まりました。
<イベント概要>
東京・さかい交流会 2025
日時:2025年11月17日(月)18:30~20:00
会場:WeWork 赤坂グリーンクロス
まずは、WeWork Japan 代表取締役社長 兼 CEO 熊谷慶太郎 より、WeWork のこれまでと、今後の取り組みについてお話しさせて頂きました。
続いて、堺市長 永藤 英機 氏より堺市の歴史や未来についてご紹介いただきました。
永藤市長:
「本日は、東京・さかい交流会にお集まりいただきありがとうございます。私が市長に就任したのが2019年で、その直後から WeWork のような場所を活動拠点にしながら、東京で堺市の存在を示したいと考えておりました。WeWork に入居してからは、実際に入居されている自治体の方々に直接お話を聞いて、どのように活用できるかを思案し、職員も積極的に活動し、東京だけでなく大阪の御堂筋でもイベントを開催させていただくまでとなりました。
本日は、堺市の歴史や未来を感じていただければと思います。まず堺市のプロフィールです。人口803,000人、全国にある1,700以上ある自治体の中で約15番目の規模です。場所は大阪市のすぐ南にございます。特筆すべきは、歴史だと思っておりまして、日本国内を見ても独自の歴史を築き上げてきたのが堺市です。まず古代の時代には世界遺産である、百舌鳥・古市古墳群が築造され、中世の時代には『国際貿易としての黄金の日々』と称されるほど繁栄を極めました。海外との交流を通じて新しい技術や文化的価値観を取り入れてイノベーションを次々と生み出しながら日本中に広げたことから、『もののはじまりなんでも堺』と称されました。鉄砲、包丁そして現在の自転車産業や伝統産業も脈々と続いております。そして中世の時代に活躍した千利休は堺の生まれでございまして、利休が大成した茶の湯の文化は現代の日本人の精神にも大きくかかわっております。これらを決して昔話とすることなく、『もののはじまりなんでも堺』を世界にも繋げていきたいという想いで行政を行っております。
まず、古墳群の話ですが、百舌鳥古墳群の中にある仁徳天皇陵古墳は、全長800mあり、万博のリングよりも大きな巨大古墳です。これだけ規模が大きくなると、皆さんがなかなか存在を実感しにくいということで、2025年10月から気球が飛ぶようになりました。地上100m位まで上がることができ、古墳群全体を見渡すことができます。世界遺産に登録された大きな理由の一つである、『都市化が進んだ大阪の中で守られてきた、巨大古墳群の価値』を存分に感じていただけると思います。
もう一つの歴史的なポイントが、環濠都市です。堺は戦国時代から商人が町を治めていました。そのため城をもたずに堀を掘って、容易に入れないようにしたという歴史がございます。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康いずれも深いつながりがあるのがこの堺です。今も環濠エリアを訪ねると、当時の面影に触れることができます。
大阪・関西万博に移ります。2025年の万博にて、堺市は、四代田辺竹雲斎氏が手がける竹のインスタレーションの中で、現代アーティストが手掛けた茶器を使い、挑戦的な茶会を開催しました。また、ポルトガル、ヨルダン、チェコ、シンガポールなど海外との連携も積極的に行いました。例えば、鉄砲がポルトガルから種子島を経て堺に渡ったことから、ポルトガルとともに火縄銃の展示を行いました。万博で培った経験、成果そしてレガシーを活かし、今後の更なる成長発展につなげたいと考えています。
そして堺市では、未来を見据えた挑戦も進んでおります。
まず、次世代の航空燃料といわれている「SAF (Sustainable Aviation Fuel)」です。堺市では、国内初となる家庭用の廃食油をリサイクルできる工場が2025年3月に開設致しました。
また、撤退する予定の工場跡地を活用し、AIのデータセンターをオープンする予定です。さらに、先ほどお話しした環壕エリアの中では、自動運転の実証実験を行っております。人口が比較的少ない地域ではなく、都心部で人が密集している地域で行う珍しい事例で、2026年の2月まで、実際に乗車いただくこともできます。
このように、歴史的な堺市の中で未来を感じる新しい産業が次々と生まれています。『もののはじまりなんでも堺』をこれからの時代にもつなげるためには、イノベーションを生み出し続ける土壌作りを欠かすことはできません。
これは行政だけではもちろん生み出すことができませんので、国内最大規模の大学である大阪公立大学の中百舌鳥キャンパスや、堺商工会議所、産業支援機関が集積する中百舌鳥地域にイノベーション拠点の構築をめざしております。
そして2025年11月、西日本最大級の泉北ニュータウンのあるエリアに、近畿大学病院が開設されました。泉北ニュータウンは50年以上経つ街ですが、病院の開設をはじめ、これからも暮らしやすい地域であるために、スマートシティへの取り組み『SENBOKU スマートシティコンソーシアム』を進めています。泉北ニュータウンのフィールドを活かし、住民の皆様の暮らしの質の向上をめざしています。
これらの取り組みも、堺市だけではできません。こちらの WeWork Japan との協力をはじめ、多くの皆様と共に発展できる取り組みを行っています。その一つとして、行政だけでは解決できない課題の解決や新たな価値の創出に向けて、民間事業者等からの提案を受け付け、庁内の適切な部局との橋渡しを行う公民連携の一元的な窓口『さかい・コネクテッド・デスク』を開設しました。
最後に、ふるさと納税にも力を入れています。新しい挑戦の原資はなかなか今の財政規模だけでまかなうことができません。関東に本社を構える企業の皆さんに堺市に注目していただき、資金面でもご協力いただければと思います。
ぜひ皆様と一緒に、歴史ある堺だからこそ、これからの未来を切り開く挑戦をしてまいりたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします」(発言内容は音声を文字起こししています。)
堺市長 永藤 英機 氏
続く懇親会では、堺市の特産品も振舞われ、堺市の歴史、現在、そして未来への想いを語り合いました。
WeWork Japan は今後も、堺市をはじめ地方自治体の発展に寄与できるコミュニティを活性化させ、イベントの開催やプロモーションのサポートを通して、地方自治体の未来を切り開くオープンイノベーション創造の牽引を目指してまいります。





