
VUCA時代と呼ばれる昨今、企業の持続的成長にはイノベーション創出力が不可欠であり、自前主義では発展が難しい時代になっているのではないでしょうか。この状況を踏まえ WeWork は、「多様な企業コミュニティ」「全国40拠点以上のネットワーク」「イベント開催経験とノウハウ」を活用したオープンイノベーションプログラムを提供しています。
WeWork のオープンイノベーションプログラムは、課題発見 → 課題の共有 → アイデアの創発 → 共創/協業 とオープンイノベーションの一連のプロセスを一貫して、経験豊富なコミュニティチームが支援し、各ステージにおいて最適化されたプログラムと、それを支える独自の「共創エコシステム」で、アイデアの種を具体的なビジネス成果へと育て上げます。
8月25日、課題発見のパートとして開催した「イノベーション推進サロン ― キックオフ&ミートアップ」に引き続き、9月10日、WeWork リンクスクエア新宿にて、オープンイノベーションリバースピッチ 〜 テーマ共有セッション〜 を開催し、主に「交通インフラの未来」や「持続可能な都市づくり」など社会課題に本気で取り組む4社の大企業が、共創に向けたテーマ・課題を様々な角度で共有しました。
本イベントは協業パートナーの発掘を本気で目指す企業・団体にとって、マッチングへの第一歩となる「課題共有パート」です。本イベントでの課題共有に対し、「アイデアの創発」パートとして、課題解決へのアイデアや技術を持つ企業が、11月12日に開催を予定しているイノベーターによるアイデアピッチ & コンペティションにて提案を行う「リバースピッチ」形式となっています。
<イベント概要>
オープンイノベーションリバースピッチ 〜 テーマ共有セッション〜
日時:9月10日(水)18:30-20:30
場所:WeWork リンクスクエア新宿
登壇企業:
・ジェイアール東海情報システム株式会社 取締役 デジタル戦略部長 石川 勝隆 氏
・株式会社JR東日本情報システム テクノロジー応用研究センター テクニカルディレクター 山田 康弘 氏
・富士電機株式会社 フィールドサービス統括部 フィールドエンジニアリングセンター
フィールドシステム部 部長 門谷 浩介 氏
・三菱自動車工業株式会社 グローバルIT本部 デジタルイノベーション推進部
担当マネージャー 安藤 裕子 氏
参加人数:約55人(うち外部 25人)
・ジェイアール東海情報システム株式会社
取締役 デジタル戦略部長 石川 勝隆 氏
「Transform your Japan experience from complex to captivating」をビジョンに掲げ、インバウンド向けの『旅支援プラットフォーム』事業に取り組んでいます。
このプラットフォームは、鉄道利用時の困りごとをAIなどのデジタル技術で解決することにより、日本を初めて訪れる外国人でも安心して東海道新幹線を利用できる旅行体験を提供します。同時に、デジタル技術を活用した訪日旅行体験価値の向上を目指しています。
求める共創パートナー像は以下の通りです。
・グローバルマーケットの専門家として、欧米人の行動様式や嗜好、欧米インバウンド市場に精通し、文化的・言語的な障壁を理解できる方
・旅行者自身も言語化できていない潜在的なニーズを発掘できる方
・東京の歴史・文化・地形と最新テクノロジーを融合し、欧米インバウンド旅行者に対して、単なる観光では触れることのできない歴史・文化・人々の想いを体感できる価値ある体験を創造できる方
特に、海外との幅広いネットワークをお持ちの方との出会いを期待しています。
テクノロジーとイノベーション、ファクトに基づく徹底的な検証を原動力に、私たちと一緒に、欧米インバウンド旅行者に東京で魅力的な感動体験を提供しましょう」

・株式会社JR東日本情報システム
テクノロジー応用研究センター テクニカルディレクター 山田 康弘 氏
「2025年度の取り組みたい技術およびPoC(研究テーマ)はこちらです。
・IoT全般/センサー
・最新デバイス検証、ロボット制御/アプリ開発
・イマーシブなコンテンツやデジタルツイン
・ブロックチェーンおよびWeb3全般
・鉄道およびJRグループに導入可能なロボット等のアイデア
・地域創生、関係人口創出等、活性化のおけるアイデア
JR東日本グループに応用できるアイデア、技術をお持ちの企業の方々、先ずはPoCから始めましょう。その他のテーマでも熱意のある方、オープンマインドな方、アイデアが豊富な方とはぜひディスカッションしたいです。企業価値の向上、研究結果のスケールを共に目指しましょう」
・富士電機株式会社
フィールドサービス統括部 フィールドエンジニアリングセンター
フィールドシステム部 部長 門谷 浩介 氏
「 私が所属するフィールドサービス部門では、製品の現地備え付け、試験調整、納入、保守、メンテナンス、また技術者の育成などを行っています。その中で、
①社内の知識・技術を伝承しやすい仕組み作り
(社内の作業手順に限らない些細なトラブルシューティングや暗黙知の継承も叶えたい)
②保守点検で外した線の接続ミスによる設備事故を無くしたい
(盤内を画像で記録し、点検後に画像で照合できるようにしたい)
③うっかり感電を予防したい
(ウェアラブル型端末で、電気が見えるようにならないか)
といった課題の解決を目指しています。
求める共創パートナー像としては『ワクワクして仕事に取り組んでもらえる方』『創造力・想像力が豊かな方』です。
皆さんにアイデアをいただき、一緒に社会のインフラを支え、より良い未来を作っていきたいです」

・三菱自動車工業株式会社
グローバルIT本部 デジタルイノベーション推進部
担当マネージャー 安藤 裕子 氏
「三菱自動車では、経営ビジョンとして「モビリティの可能性を追求し、活力ある社会をつくります」と打ち出し、「独創的な商品と優れたサービスを提供し、お客様に新たな体験を提供します」とミッションの一つとして掲げています。
私の所属するデジタルイノベーション推進部では、最先端のテクノロジーと三菱自動車が今まで育ててきたアセットを融合させると何を生み出せるのかを問いとし、自動車が変わりゆくドライバーの皆様や環境とのつながりをテクノロジー目線で再定義し、新たな価値・心地よい距離感を実現していきたいと考えています。デジタルテクノロジーの進化が止まらない中、モビリティにわくわくする未来を提供するうえで、新しいデジタルテクノロジーの活用に期待するところは大きく、ぜひデジタル領域(特に生成AI、エージェントAI、Web3といった分野は注目していますが、もちろんそれ以外の技術も大歓迎)でユーザー志向の技術や活用アイデアをお持ちの企業様と共創することで、新たな価値を持ったサービスを生み出したいと考えています。
技術がモビリティや移動するということにどういう影響を与えることができるかを共に考え、共にワクワクした未来を描ける方にパートナーの方のお声がけをお待ちしています」

ピッチの後は交流会を開催。登壇者の方々へ、具体的な質問が投げかけられていました。




参加したスタートアップのオーディエンスからは、
「求めていた自社のソリューションの実証実験の場や、導入事例にフィットした課題を持つ大企業と出会えた」「大企業の持つ課題だけでなく、その背景にある想いやビジョンを交えたピッチが聞けたことで、より提案へのモチベーションが高まった」といった声や、次回のテーマ共有セッションへの参加を検討していた大企業からは、「他社の取り組みが具体的に紹介されたことで、どのようにアイデアを募れば良いかがわかった」「プログラムの熱量を体感できた。とにかく楽しんでやってみようと思った」といった声が寄せられました。
本イベントに対するリバースピッチとなる「イノベーターによるアイデアピッチ & コンペティション」は11月12日に開催を予定しています。
イノベーターの募集はこちら (締切10月31日)
観覧(オーディエンス)の募集はこちら
WeWork のオープンイノベーションプログラムは、入居メンバーの皆様の想いや課題、ソリューションを具体的なビジネス成果へと繋げることができる貴重な機会を提供してまいります。この「共創を育む環境」の中で WeWork コミュニティチームのサポートをうけながら、共に熱意を持ってよりよい未来を創り出しませんか。熱意ある方のご参加を心よりお待ちしております。