公開日:2022.09.28|更新日:2023.08.28
サービスオフィスとは? シェアオフィスやレンタルオフィスとの違いやメリットについて解説します
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サービスオフィスとは?
サービスオフィスを利用するメリット
サービスオフィス市場は拡大傾向に
サービスオフィスと間違われやすいオフィスタイプとその違い
サービスオフィスの利用に適した企業
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新型コロナウイルス感染症の世界的拡大や働き方改革の推進により、オフィスの多様化が進んでいます。特に注目されているのが、上質で快適なオフィス環境を簡単に手に入れられるサービスオフィスです。本記事では、サービスオフィスのメリットや他のオフィスタイプとの違い、サービスオフィスの利用に適した企業の特徴などについて解説します。
サービスオフィスとは?
サービスオフィスとは、内装や家具、設備が完備されているほか、秘書業務といった事業サポートをはじめとしたハイレベルなサービスやサポート体制が整っているオフィスです。さまざまなオフィスタイプがありますが、サービスオフィスはもっとも手厚いサービスが受けられるオフィスといえるでしょう。
サービスオフィスを利用するメリット
1 費用が抑えられる
一般的な賃貸オフィスの場合、敷金や内装設備工事、オフィス家具の用意などさまざまな費用がかかりますが、サービスオフィスは内装や設備があらかじめ用意されているため、初期費用を大幅に抑えることが可能です。毎月の賃料は通常の賃貸オフィスに比べ高額である場合が一般的ですが、水道光熱費や通信費なども含まれるため、総額で考えると高すぎるということはないでしょう。
2 充実したサービスが利用できる
多くのサービスオフィスでは、基本プランのほかに来客や電話対応、秘書代行、資料の作成や整理など、さまざまなオプションサービスを用意しています。通常であれば専任の担当者を用意すべき業務をアウトソースできるため、サービスオフィスを利用することで業務に集中することができます。
3 上質なオフィス空間で働ける
内装や設備に力を入れているサービスオフィスが多くあります。開放感があるオフィス、高級感あふれるオフィス、遊び心がありオンオフ切り替えやすいオフィスなどさまざまです。上質なオフィス空間は、従業員の満足度やモチベーションの向上だけでなく、顧客や取引先からのイメージアップも期待できます。
サービスオフィス市場は拡大傾向に
サービスオフィス市場は近年拡大傾向にあります。
世界最大の事業用不動産サービス企業であるCBRE株式会社が行った調査によると、東京都内のフレキシブルオフィス市場規模は、2015年以降、毎年、拡大していることがわかりました。特に、サービスオフィスなどの新しいタイプのオフィスが賃貸オフィスに占める割合が、約6年で3倍と急速に拡大しています。
新型感染症の世界的拡大をはじめとした社会情勢の変化に伴い、オフィス稼働率も大きく変化しました。今後も先行き不透明な状況が続くことを考えると、柔軟な契約が可能なサービスオフィスの需要は高まるでしょう。
サービスオフィスと間違われやすいオフィスタイプとその違い
市場拡大にともない、オフィスタイプの多様化が進んでいます。レンタルオフィス、シェアオフィス、サテライトオフィスなど、それぞれのオフィスタイプにはそれぞれの特徴があります。
1 レンタルオフィス
レンタルオフィスとは、オフィス家具や設備などがあらかじめ用意されている貸事務所の総称です。サービスオフィスのように、充実したサービスや設備を売りにしているわけではなく、必要最低限の環境であることが一般的です。利用料金はサービスオフィスよりも安価なため、低コストのオフィス運用を重視したい場合におすすめです。
2 シェアオフィス
シェアオフィスとは、複数の利用者がスペースを共有するオフィスです。サービスオフィスのように必要な設備は整っているものの、専有スペースはなくオープンな空間でフリーアドレス制となっていることが一般的です。シェアオフィスのメリットは、他のオフィスタイプよりも比較的利用料金が安く、さまざまな人と交流できることです。しかし、多くの人が出入りするため、セキュリティ面での注意が必要となります。
3 サテライトオフィス
サテライトオフィスとは、企業や団体の本社や本拠地とは別の場所に設置されたオフィスです。移動コストの軽減や家庭の事情による離職防止、人材確保や多様な働き方に対応することを目的として設置されます。サービスオフィスのように充実したサービスが整っていることや個室であるなど、定まった形態はありません。
4 インキュベーションオフィス
インキュベーションオフィスは、起業や創業する人へのサポート体制が整っているオフィスです。そのため、入居者はこれから起業や創業する人に限られます。入居には審査が必要ですが、入居中は起業に関する充実したサポートを受けられます。インキュベーションオフィスは利用期間が限られており、目的も明確な点がサービスオフィスとは異なります。
5 バーチャルオフィス
バーチャルオフィスとは、実際に作業スペースを借りるのではなく、商業用の住所や電話番号を借りることを目的とした仮想事務所です。作業場所が自宅にある、都心の住所で登記したいといった要望のもと利用されます。実際にオフィスを借りるわけではないため利用料が安くなりますが、士業や建設業など事務所が実在しないと開業できない業種は利用できません。
6 コワーキングスペース
コワーキングスペースとは、複数の企業や個人が共同で利用するオフィスです。オープンな空間でフリーアドレス制を採用していることが多く、シェアオフィスと形態が似ています。利用者同士の交流が活発なため、人脈形成が目的の利用に適しているでしょう。
7 フレキシブルオフィス
フレキシブルオフィスとは、柔軟な契約や働き方が可能なオフィスの総称です。サービスオフィスやレンタルオフィス、シェアオフィスなどもフレキシブルオフィスにあたります。一般的な賃貸オフィスと違い、オフィス拡大や縮小、契約期間などが柔軟に変更できるため、無駄のないオフィス運用が可能です。
参考:フレキシブルオフィスの種類を徹底比較!コワーキングスペース、シェアオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィス、サービスオフィスそれぞれの違いとは?
サービスオフィスの利用に適した企業
1 テレワークを導入したい企業
テレワークの導入は、家庭環境や設備が不十分など課題が多く見られます。サービスオフィスは充実した設備や作業環境が整っているため、スムーズにテレワークを導入することが可能です。
2 立地が良い場所にオフィスを構えたい企業
立地が良いオフィスは、取引先や顧客からのイメージが良く、従業員満足度の向上が期待できるでしょう。サービスオフィスを利用すれば、初期費用を抑えながら立地条件の良いオフィスを構えられます。
3 従業員数の増減が予定される中小企業
サービスオフィスを含むフレキシブルオフィスは、オフィスの利用規模や利用期間の変更および調整が柔軟にできます。そのため、人数の増減に対応するためのコストや手間、時間などを大幅に削減することが可能です。