公開日:2022.12.27|更新日:2024.03.22

【スペースの科学】WeWork だとモチベーションが上がる理由

良いワークスペースとは?

ワークスペースのエネルギーがビジネスに与える影響

最適なエネルギーバランスを実現する三つの要件とは

エネルギーとワークスペース すべてを統合する

良いエネルギーを生むオフィスなら WeWork

ワークスペースはエンゲージメントを育み、イノベーションを刺激し、生産性を向上させる強力なツールです。では、最適なワークスペースとはいったいどのようなものなのでしょうか? 本シリーズ、Science of Spaces(スペースの科学)では、意図をもって実現されたデザインの科学が、どのように労働環境を全人的な体験に変えられるかを探っていきます。

 

 

ワークスペースに理想的な「雰囲気」を作りだすには科学的な裏づけがあり、中でもデザインは大きな役割を担っています。

良いワークスペースとは?

良い雰囲気を醸しだすワークスペースに足を踏み入れたときの感覚を思いだしてみてください。前向きで幸せな気分になり、周りの人たちはリラックスしながら交流しているように見えます。音楽が流れていたり、淹れたてのコーヒーの香りがただよっていたり、何とも言えないざわめきがあったりします。

もし、あなたのチームがいつも生産的で、活気に満ちたワークスペースを作ることができたらどうでしょうか? WeWork は研究に基づいたアプローチを用い、ワークスペースが最高で最大のエネルギーを生みだす条件を整えます。何よりも、そこで働く全員が幸せを感じてリラックスし、生産性も高められるようにします。

ワークスペースのエネルギーがビジネスに与える影響

具体的な説明に入る前に、なぜ企業がワークスペースに投資する必要があるのかを理解しましょう。なぜ企業は、ワークスペースの「雰囲気」を真剣に考慮しなければならないのでしょうか? そのために時間とリソースを割く価値が本当にあるのでしょうか?

答えは「イエス」です。

あなたが働く会社のオフィスを訪れる従業員や顧客のことを考えてみてください。彼らはどのような環境に足を踏みいれますか? いつも明るく、前向きなエネルギーを感じられる場所でしょうか? それとも、日によって異なるでしょうか?

多くの企業がテレワーク環境や週数回の在宅勤務といった選択肢を従業員に提供しています。働く場所を自分自身で選んで決められることは、従業員にとってとても有益なことです。しかし一方で、オフィスがまるでゴーストタウンのようになっていないでしょうか? どこにいても仕事ができるのであれば、「わざわざオフィスに出向く」ための理由が必要なのです。

最後に、ワークスペースが社員のウェルビーイングに与える影響について考えてみましょう。多くの企業では、何千人もの社員を代表し、ひとりの人がワークスペースについての決定を下します。不動産の専門家は人類学者のように、空間が従業員のウェルビーイングにどのような影響を与えるかを考え、ニーズに耳を傾け、実際に観察する能力を持っていますが、もしワークスペースに不満を持つ人が社内にいるとしたら、それは従業員のニーズが聴かれていなかったことを意味します。ワークスペースは、従業員のモラルや生産性にまで影響を及ぼす可能性があるものなのです。

ワークスペースについて、WeWork は一般的な建築設計事務所がしないような方法で検証します。

最適なエネルギーバランスを実現する三つの要件とは

人間は本来、おだやかさと緊張感のちょうどよいバランスに惹かれるものです。正しいエネルギーバランスは「偶然できあがっている」かのように思われるかもしれませんが、実は科学的な裏づけの上に成り立っているのです。私たちの研究では「近さ」「透明性」「文化的差異」という三つの要素が最適なエネルギーを生みだす要因であることがわかっています。

1 近接性 「階段」の理論

近接性について考える際には、まず次のような質問をしてみます。

「そのスペースには何名の人がいるのか?」「その人たちは、だれなのか?」「その人たちは何をしているのか?」「そのスペースはどのように配置されているのか?」

エネルギーについて考えるとき、私たちは社会科学と独自の研究に基づく複数の理論を深く掘り下げます。マサチューセッツ工科大学(MIT Sloan School of Management)で教え、ワークスペースに関する研究著作を数多く持つトーマス・アレン(Thomas Allen)は、1970年代に従業員間、特にエンジニア同士の近接度を計算する「アレン曲線」と呼ばれる理論を提唱しました。

アレン曲線は、物理的距離と人々のコミュニケーション頻度には強い負の相関があるということを明らかにしたものです。

平均的な交流頻度は、およそ5メートルから15メートル(49フィートから16メートル)で半分になり、15メートルから50メートル(164フィートから49メートル)でさらに半分になる、そして50mを超えるとまるで別の建物の中にいるような感覚になる、というものです。

このように、人は、だれかのそばにいるだけで元気が出るものなのです。このコンセプトにもとづき、WeWork の研究チームはビル内の近接性がワークスペースのエネルギーにどのように影響するかを調査しました。アレン曲線を確認したところ、WeWork のメンバーは物理的に近い人とより強いつながりを感じ、実際に、物理的な近さは人が互いに友人同士になる可能性にポジティブな影響を与えていることがわかりました。

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WeWork は、内階段がそれを利用する人たちに与える影響を研究するだけでなく、デザインにも力を入れています。それは、人と人との距離が近くなれば仲良くなれる可能性が高くなり、美しくデザインされた内階段もそれを大いに促進するからです。

2 高い透明性

前述の階段理論から、エネルギーバランスを改善するための透明性、つまり自分がいる場所から周囲のものを見わたすことができるという概念まで考えを広げてみましょう。

たとえば、WeWork のニューヨーク本社では、中央のパントリーとラウンジに隣接したリーダーシップゾーンを設け、透明なガラスのパーティションを用いることで WeWork の社員とCEOやCFOといった経営幹部たちとの間に透明性を持たせています。これは意図的なもので、見えるところにいるリーダーは部下との交流が多く、心理的な距離を縮めることができることが証明されているためです。

さらに、WeWork で使用しているガラス張りの壁は、社会心理学者スタンレー・ミルグラムの「ファミリア・ストレンジャー」*という概念を強化し、職場におけるコミュニティと信頼感覚を高めることに貢献しています。ミルグラムは「出会いが繰り返される個人は、たとえ直接的につながりがない人であっても、時間がたつにつれて、強く結びついていくもの」と述べています。

*Familiar Stranger:顔はよく知っているものの、挨拶や会話をしたことがない他人を指す。「身近な他人」。

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3 文化的近接性にあわせる

WeWork はグローバルにビジネスを展開しています。しかし、オフィスがどこにあろうとも、私たちの目標はいつも「最適なエネルギーを生みだす条件を整えること」です。そのため、WeWork のチームは文化的多様性と近接性が果たすさまざまな役割(Cultural Proximity)を考慮しています。文化や国によって異なる、同僚との距離感を考慮し、デザインしているのです。

たとえば中国では、会議はより大規模に、よりフォーマルで、より大きな部屋で行われる傾向がある一方、ブラジルでは驚くほど回数が多く、より即興的で、より小さな部屋やインフォーマルな環境で行われることが多いことに私たちは気づきました。またランチタイムに関しても、メキシコとブラジルでは大人数で一緒に食事をし、アルゼンチンとオランダでは少人数あるいはひとりで食事をとる傾向があることがわかっています。

私たちはワークスペースのデザインがどのようにその国の文化を補完し、スペース全体のエネルギーバランスをより良いかたちでサポートできるのかを理解するため日夜、努力しつづけています。

エネルギーとワークスペース すべてを統合する

エネルギーを調整しバランスをとるには、具体的な方法や条件があります。これまで見てきたように、それは空間そのものを変化させることのみならず、意図的なデザインや文化的な違い、透明性など社会的な条件の組みあわせが有効な場合もあります。

ご自身のワークスペースを考えるとき、以下のように問いかけてみてください。

1 ワークスペースに柔軟性がありますか?

私たちのワークスペースは、私たちとともに進化していくものです。ビルの中で最も流動的なのは人であり、ビルは人間のニーズにあわせて変化することができなければなりません。

従業員は、自分のニーズにあわせて椅子やテーブルの移動といったワークスペースのセッティングが可能でしょうか?

2 ワークスペースに選択肢がありますか?

社員のニーズにあわせられるよう、ワークスペースにはあらゆる状況に対応できるような選択肢を提供すべきです。

従業員がリフレッシュするために強いエネルギーから離れられるよう、あるいはコラボレーションやディスカッションのために強いエネルギーの中で思いきり活躍できるよう、交流のための仕組みとデザインを最大化していますか?

良いエネルギーを生むオフィスなら WeWork

国内7都市39拠点*でフレキシブルオフィスを展開する WeWork なら「行きたくなるオフィス」の要素を備えたワークスペースを最短で翌日から利用できます。

デザインの要素以外にも、各拠点に常駐するコミュニティチームが入居メンバー同士をつなぐお手伝いをしたり、イベントも開催しています。所属する企業を越えたクラブ活動もあり、社員のモチベーション低下を防いでいると好評です。

サードプレイスの導入や良質なハイブリッドワークの実現なら、セキュリティも万全で本社としても利用できる WeWork へぜひお問い合わせください。さまざまなプランを用意して皆様をお待ちしております。

* 2024年3月時点
* 本記事の内容は、公開日時点の情報をもとに作成しています

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