パンデミックがもたらした「働き方」の変化とその影響
企業の課題解決に WeWork のコミュニティチームが動く
参加への心理的ハードルを下げることからスタート
「私だけじゃなかったんだ」という驚きと喜びと励ましを得るイベントが実現
WeWork コミュニティチームが課題解決も出会いもサポート!
2022年11月16日、WeWork GINZA SIX にて「若手のしゃべり場」が開催されました。これは WeWork の各拠点に常駐するコミュニティチームが主催した、社会人歴1年目から5年目のビジネスパーソンを対象とした同世代とカジュアルに知りあえるイベントです。
本記事では、本イベントを企画するに至ったきっかけから当日の参加者による生の声までを軸に、企業が抱える課題を解決する WeWork コミュニティチームの働きについてご紹介します。
パンデミックがもたらした「働き方」の変化とその影響
2019年12月初旬に最初の感染者が報告されてから、わずか数か月で世界的大流行を引き起こした新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、働き方にも大きな影響を及ぼしました。接触を避け感染拡大に歯止めをかけるためにリモートワークを取り入れた企業が急増したものの、対面でのコミュニケーションができなくなったことで企業活動が制限されてしまい、先行きの不透明性から採用を取りやめたり、入社式や新人研修などをオンラインで実施したりと、企業の採用活動も変わりました。
普段のコミュニケーションにおいても、ちょっとした質問をしたくても相手のカレンダーを確認してからオンラインミーティングをセッティングする、オンラインでの会話は一方通行になりがちで何か意見を言いたくても遠慮して黙ってしまうなど、ベテランのビジネスパーソンですら変化に戸惑ったコロナ禍。新しく企業に加わったばかりの若い世代にとって、気軽かつインタラクティブに進められないオンラインのコミュニケーションだけで社会人としての心構えや仕事について習得していくことは難題であり、その中で次第にモチベーションや自社への帰属意識が低下していってしまうことは、だれにとっても容易に想像できる結果ではないでしょうか。
Photo by Gadiel Lazcano on Unsplash
企業の課題解決に WeWork のコミュニティチームが動く
WeWork の魅力と価値は、デザイン性が高く快適なオフィススペースだけにとどまりません。各拠点にはコミュニティチームが常駐しており、あらゆる面で入居者(以下、メンバー)のビジネスをケアし、サポートしています。たとえば、メンバーとの間で持つ定期的な面談も所属拠点のコミュニティチームが担当しています。
本イベントが企画されたのも、WeWork Dタワー西新宿 における面談の中で、あるメンバー企業の総務担当者から聞かれた「若手社員が育ちづらい」という言葉がきっかけでした。
パンデミックをきっかけにリモートワークが定着し、リモートワークと在宅勤務の両方を取り入れたハイブリッドワークの導入が進んだ一方で、「対面でのコミュニケーションの機会を確保することが難しく、勤続年数が短い若手社員の教育に影響が出ている」「若手社員と先輩社員のコミュニケーションが成立しづらいことで関係性が築けず、会社への帰属意識が生まれにくい」といった課題があぶり出されました。
この課題はすぐに WeWork のコミュニティチーム全体に共有され、そこからすぐに企業課題解決チームである「出社率向上委員会」が立ち上げられました。同委員会ではさっそく、社員数が多い企業5社の総務・人事担当者からのヒヤリングを実施しました。
ヒヤリングの場では、「ランチ会やちょっとしたイベントを社内で企画してもほとんど参加者がおらず、自社だけで考えて実行することの限界を感じる」「遠隔で必要最低限のコミュニケーションしか取れないため、職場で先輩の仕事ぶりを見て覚えるなどのチャンスがない」などといった、コミュニケーション不足が業務上の課題にまで発展していること、特に若手社員の育成とエンゲージメントの向上に大きな影響を及ぼしていること、そして同じ課題が業種や業界を問わず経験・共有されていることがわかりました。
参加への心理的ハードルを下げることからスタート
そこで WeWork コミュニティチームは、入社1年目から5年目までの若手社員だけを集めたイベントの開催を決定。「WeWork のメンバーコミュニティにいるだけで、いろいろな人とつながれる」という、WeWork だからこそ可能な価値をメンバーに提供するために「つなぐ」機会を設けることにしました。
所属企業を超えて、同年代の若手社員同士が顔を見ながら生きた言葉を交わすことで、悩んでいるのは自分ひとりではないこと、横につながることで一緒に成長していこうとする意欲を刺激しあう場になるようにとのコンセプトのもと試行錯誤を経て本イベントを「しゃべり場」と名づけ、集まることへの心理的ハードルを下げるようにしました。
また、開催の2か月以上前から企業の総務担当者に直接働きかけるだけでなく、対象となる若手社員に個別に声をかけたり、合わせて10の拠点で展開したポスターやサイネージを活用したりして参加者を募りました。
「私だけじゃなかったんだ」という驚きと喜びと励ましを得るイベントが実現
当日は、約50名の参加者が集合。ランダムにグルーピングされたひとりひとりが「リモートワークと出社、どちらが好き?」などウェブルーレット上にあらわれた質問に回答するアイスブレイクタイムからスタートしました。乾杯や軽食をはさみ、5分ずつテーブルを移動していくかたちで参加者が自由に会場内を歩き、最後まで新しい出会いと楽しい会話を楽しめるように進められました。
最後に、本イベントを主催したコミュニティチームのメンバーの声を紹介します。
Rさん
当日、会場サポートのためフロアに出ていた私たちコミュニティチームのメンバーは、さまざまな参加者から「ポスターに書いてあることに共感して、今日、ここに来ました」「モヤモヤを抱えていたのは自分だけじゃなかったんだと感じました」といった言葉をもらいました。参加者それぞれには、「他のだれかと自分の思いを共有したい」「だれかの思いに共感したい」という期待があったことを知りました。
Dさん
乾杯のあとや終了後に、「自分は数字を扱う仕事をしており、毎日パソコンの画面としか向きあっていません」「新卒は私ひとりで、入社当初からフルリモートなので強い孤立感を感じていました」「みんなから離れている感覚がずっとありましたが、今日こんなふうに交流ができ、すごく楽しかったです」「ありがとうございます」という声をたくさんの方からいただきました。このイベントで「私だけじゃなかったんだ」という驚きと喜びと励ましを持って帰って、明日からのご自身のモチベーションや働くエネルギーにしていただける機会となったと感じています。
本イベントをサポートした WeWork のコミュニティチーム
Uさん
企画当初は WeWork のメンバーさんのみ集客しようとしていましたが「友だちを連れてきてもいいですか?」という問い合わせが増え、メンバーでない方の参加もOKにしました。結果、心理的ハードルを下げて、全員がリラックスして話しやすい雰囲気を作りだせたと思います。企画の種となったヒヤリング会に参加していただいたメンバー企業さんたちからも「WeWork は会社が自分たちで考えないといけない社員満足度の改善についてもサポートしてくれるので助かる」「ぜひまた開催してほしい」という嬉しいお声をいただいています。
集まって話すというシンプルなイベントですが、参加者からは「もっといろいろな人と話してみたかった」というフィードバックも多くいただいているため、今後も実施拠点を変更するなどして続けていけたらと考えています。