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公開日:2021.09.10|更新日:2023.09.01

1on1ミーティングとは?導入メリットや行う方法を徹底解説

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1on1ミーティングとは?

1on1ミーティングを導入して得られるメリットとは?

1on1ミーティングを導入することによるデメリットとは?

1on1ミーティングを成功させるためのポイントとは?

1on1ミーティングの方法

まとめ

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各企業での人材育成が急務になる中、若手人材の育成方法として近年注目を集めているのが、「1on1ミーティング(以下:1on1)」です。本記事では、1on1とは何かを解説するとともに、導入するメリットや実施する際のポイントについて紹介します。

 

1on1ミーティングとは?

「1on1(ワンオンワン)」とは、上司と部下が1対1で実施する話し合いのことをいいます。正式な呼び名は1on1ミーティングですが、ミーティングという呼び名は会議のイメージが強いことや、日本でも広く浸透してきたなどの理由から、1on1と呼ばれることが増えています。

日本では以前から個人面談が実施されていますが、個人面談は評価のために実施することが主です。それに対して1on1は、従業員の成長をサポートするために実施される話し合いです。企業が従業員の成長を促すために、戦略的に実施する話し合いを1on1と呼びます。

1on1の根源はアメリカのシリコンバレーといわれています。シリコンバレーは多くの有名企業や注目のベンチャー企業が集まっていることで知られていますが、これらの企業が大きく関心を寄せるのは「人材の育成・教育」です。長らく、次世代のリーダーや優秀な起業家たちを育てることが重要な課題と認識されてきました。

そこで自然に取り入れられたのが1on1です。上司と部下が対等な関係性のもとで意見を交換し、上司が部下のアイデアや問題提起を積極的に採用したり、検討項目に取り入れたりすることで、部下の成長をサポートする文化が根付きました。

これらからも分かるように、1on1は今後活躍する若い人材を育成するために実施する、企業の人事戦略の1つともいえるものです。

少子高齢化が急速に進む日本においても、優秀な人材の育成が急務になっており、従来の個人面談だけでなく、1on1の時間を積極的に取り入れる企業が増えてきています。

ミーティング イメージ

Unsplash

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1on1ミーティングを導入して得られるメリットとは?

1on1は部下の成長のために実施する話し合いです。部下の成長やそれをサポートする上司の成長は、企業にさまざまなメリットをもたらします。

メリット① 自主的に行動する従業員が増える

1on1では上司と部下が1対1で話し合いをします。若手や新たに加わった人であっても、1on1の場であれば、自分の考えを直接上司に伝えることができます。上司がそれらの意見に賛同を示すことで、部下は自分の意見が受け入れられたと感じます。

従業員は自己肯定感が高まると、より認めてもらうために自主的に学んだり、新しいアイデアを考案しようとしたりします。その結果、自主的に学び、自主的に行動する従業員が増えていきます。

メリット② 社内の関係性が促進される

部下と上司の関係性は、仕事へのモチベーションや業務効率に大きく影響します。1on1により、お互いが意見を言いやすい基盤を作っておくことで、自身の考えを気軽に伝えられるようになり、結果として企業の業績にプラスの影響を与えます。

メリット③ アイデアが生まれやすくなる

半期に1度程度の個人面談とは異なり、1on1は短いスパンで繰り返し実施する話し合いです。例えば月に1回ミーティングの機会が設けられている場合、少なくとも月に1回は直接上司に意見を伝えたり、新しいアイデアを共有したりする機会が用意されていることになります。

自身のアイデアを受け入れてくれる場があれば、従業員は積極的にアイデアを考案するようになります。企業の業績を大きく伸ばすアイデアが生まれる可能性も十分にあります。

メリット④ 従業員の心の変化にいち早く気づける

1on1は従業員の心の変化にいち早く気づくための施策としても有効です。定期的に1on1を実施することで部下の変化を察知し、早期に必要な対策を実施することができます。昨今では優秀な人材が離職してしまい、悩んでいる企業も多くありますが、離職防止のためにも1on1は効果的です。

1on1ミーティングを導入することによるデメリットとは?

従業員と企業の双方にとってさまざまなメリットがある1on1ですが、日本の企業でも広く実施されるようになるにつれ、1on1のデメリットも見えてきています。

デメリット① 1on1に合う人材と合わない人材がいる

1on1を定期的に実施することに対してストレスを抱えている上司や部下もいるようです。上司は1on1のために多くの時間を割く必要があることに加え、部下の考えをできる限り尊重しなければなりません。また、部下も上司と頻繁に対話することに対しストレスを感じる場合があるでしょう。

デメリット② 上司の関わり方により成果が出ない場合がある

1on1ではモデレーター役となる上司の役割が非常に重要です。しかし、上司の中には自分の話ばかりをしてしまったり、部下の考えを否定してしまったりするなど、部下の成長を第一に考えた行動をとれない人も多くいます。

そうなってしまうと、部下の成長につながるどころか、部下にとってストレスのたまる1on1になりかねません。

デメリット③ 部下の意見は尊重はされるが実用化されない場合がある

1on1では、部下の考えが尊重される傾向にあるため、自分の意見が取り入れられたと感じるケースも多いでしょう。しかし、いつになってもアイデアが導入されず、疑問に感じることもあるようです。

1on1の目的や方向性などを事前にしっかりと説明しておかないと、従業員によっては自分の意見が受け入れられないと感じ、自信ややる気の喪失につながる可能性もあります。

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1on1ミーティングを成功させるためのポイントとは?

これまで見てきたように、1on1は実施すればかならずしも成果が出るというわけではありません。ここでは、1on1を実施する際の重要なポイントについて紹介します。

ポイント① 定期的な実施や1on1の頻度

1on1の実施は突発的な開催ではあまり意味がなく、1か月に1回、2か月に1回など、定期的に実施していく必要があります。しかし、1on1に多くの時間を割くことで、上司の負担が増えたり、ほかの仕事ができなくなってしまったりするのではあまり建設的とは言えません。

企業の現状をしっかりと把握した上で、どのくらいの頻度で実施できるのかを決める必要があります。

ポイント② 信頼性の確保

1on1は部下の意見やアイデアを引き出すことがとても重要です。しかし、上司と部下の間に信頼関係が築けていないと、部下は話をすることに対して抵抗を感じます。

そのため、1on1の初期は上司が自ら自己開示をし、部下からの信頼を得ることが大切です。自分の過去の経験や失敗談などを共有することで、部下も自分の気持ちを伝えやすくなります。

ポイント③ 傾聴・コーチングを意識

上司ばかりが話をしているのでは、1on1は単なるトークになりかねません。信頼性が確保できたら、上司は傾聴やコーチングを意識して話し合いを進めます。例えば、部下が意見を言っているときには決して遮らず、うなずきとともに意見を尊重することが重要です。

また、相手の意見をより引き出したいときには、クローズドクエスチョンではなく、オープンクエスチョンを積極的に用い、どんどん意見を引き出していくとよいでしょう。

オープンクエスチョンの例:
企業のために何かいいアイデアはありますか?
働いていて最近困ったことはありますか?

1on1ミーティングの方法

最後に、1on1を実際に進める際の方法について紹介します。1on1を実施する際には以下の流れを参考にしてみてください。

ステップ1:戦略立案
ステップ2:詳細の決定と周知
ステップ3:1on1の実施と記録
ステップ4:必要に応じたフィードバック

ステップ1:戦略立案

企業が1on1に取り組む場合、非常に多くの時間と労力がかかります。そのため、1on1が本当に自社にとって価値があるのかを事前にしっかりと検討するとともに、1on1の目標や評価基準についても確認しておくとよいでしょう。

ステップ2:詳細の決定と周知

実施が決まれば、詳細について詰めていきます。どのくらいの頻度で実施するのか、1回あたり何分程度で実施するのか、どの部屋で行うのかなどを決定していきます。また、決定事項を従業員に伝え、従業員から賛同を得ておくことも大切です。

ステップ3:1on1の実施と記録

実際に1on1を実施します。上記で紹介した1on1のポイントに気をつけながら、話し合いを進めます。また、1on1は定期的に実施するため、話し合いの内容を記録できる議事録ツールや、振り返りに便利なクラウドツールを活用するとよいでしょう。

ステップ4:必要に応じたフィードバック

話し合いの中で生まれたアイデアや意見に対して、必要に応じてフィードバックを実施します。貴重な意見であれば重要な会議で話し合い、その結果を伝えることができれば、部下の士気も高まります。ただし、すべてにフィードバックするのは限界があるため、事前に一定のルールや基準を設けておくことをおすすめします。

まとめ

本記事では1on1ミーティングに関する基本的な情報と、1on1のメリットやデメリット、実施の際のポイントなどを詳しく説明しました。1on1はうまく実施することで、部下の成長をサポートするだけでなく、企業の将来にもつながる貴重なアイデアを集めることができます。

一方で、無計画に実施してしまうと成果が出ずに負担ばかりが増えてしまう可能性もあります。1on1の特徴を正しく理解し、自社に必要な施策であるのかを十分に吟味した上で実施するとよいでしょう。

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参考:
https://www.hrbrain.jp/media/evaluation/1on1
https://www.tmj.jp/column/column_8841/
https://www.hrbrain.jp/media/evaluation/1on1
https://www.tmj.jp/column/column_8841/
https://jinjibu.jp/keyword/detl/871/
https://www.tmj.jp/column/column_8841/
https://www.hito-link.jp/media/column/about_1on1
https://www.hrbrain.jp/media/evaluation/1on1

・本記事の内容は、公開日時点の情報をもとに作成しています。

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