公開日:2022.06.24|更新日:2024.08.15

社員のモチベーションを上げ、オープンイノベーションを実現するヤマハ発動機株式会社の働き方改革

最先端の働き方改革を WeWork で

WeWork では、やってみたいことが現実になっていた

より良いコミュニケーションのための WeWork

「ここに来て仕事がしたい!」

異業種交流会を気軽に実現

ニーズに合わせ、気持ちよく働ける場所

新しいオフィス作りの参考に

他部門と交流できるHUBとして

社員のYAMAHA体験のきっかけに

採用活動への効果

外部とのさらなるつながりを

バイクや電動アシスト自転車、マリン製品を中心とした輸送用機器、ロボティクスや金融サービスなど、先進技術やサービスを通じて人々の生活に感動をもたらすことを理念とし、さまざまな事業を展開するヤマハ発動機株式会社。2018年に先進技術開発と高度人材の獲得を目的として新横浜に拠点を設け、キャリア採用にも注力しています。WeWork を通じ、ヤマハ発動機の未来を創るDXとオープンイノベーションを推進する同社IT本部 デジタル戦略部主管の望月博文氏にお話を伺いました。

課題

  • 新規採用が進みオフィスが手狭になったため、早急に移転先を確保する必要があった
  • オープンイノベーションのため、部門間や外部の方とのコミュニケーションの場を増やしたかった

効果

  • オフィスに必要なものがあらかじめ完備されているため、初期費用を抑え速やかに移転することができた
  • イベントやフリースペースの活用で入居メンバー同士の交流を通じ、新しい関係性が構築されている
  • カフェスペースやラウンジ、フォンブースなど開放的かつ快適に働ける環境のおかげで「ここに来て働きたい!」「良い刺激を受けられる」と社員のモチベーションがアップ

最先端の働き方改革を WeWork で

── WeWork を検討されたきっかけは何でしょうか?

2年ほど前に、世界中でフレキシブルオフィスを展開する WeWork という事業の拠点が横浜にもあると聞きました。一度見学してみたいと思いながらもそのままだったのですが、2021年の夏ごろから新横浜のオフィスが手狭になることが見えてきました。当社ではもともと、新横浜の拠点では2018年から3年程度でキャリア採用等により50名まで増員する計画がありました。その計画通りに進み、オフィスが定員オーバー間近となったのです。

そこで私たちの部門が移転することになったのですが、ちょうどその時、別件でみなとみらいに来る機会があり、同行メンバーのひとりから「WeWorkを見てみませんか?」と提案されました。その方はキャリア採用で入社した方で、前職で東京の WeWork 拠点を使っていたそうです。一緒にいた人事部長も、その方から WeWork がどのようなところかを聞き、当社の働き方改革の参考になるかもしれないから、ぜひ見学してみようと話がまとまり、初めて見学に訪れました。その後、社に戻ってデジタル戦略部長に「今後のオフィス拡張・移転計画の検討に、WeWork への移転も検討に入れてほしい」と伝えました。

人事部長の後押しもあり、そこからはとんとん拍子に話が進み、DXやブランド推進に加え、最先端の働き方改革を社内で実行してほしいと言われました。そこで、先進的なオフィスコンセプト、ロケーション、オープンイノベーションを促進する雰囲気を活用しようという話になり、すぐに話がまとまりました。

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WeWork では、やってみたいことが現実になっていた

── 御社の働き方改革は、以前から進んでいたのでしょうか?

静岡本社で、オフィスのレイアウトを変えようという動きはありました。机がぎっしり並び、その奥に部門長がいるという日本の昔ながらの企業のレイアウトで、カフェスペースなどは当然ありません。その状態からフリーアドレス制にして、といったことは少しずつやり始めていました。

そこに新型コロナ感染症の拡大がありました。出社率を抑えつつオフィスのスペースをもう少し有効活用しようとなり、レイアウトを変えたり、カフェスペースを置いたり、フリーディスカッションしやすいスペースを設けたりといったことを限られた環境の中でやりつつありましたが、すべてはできていませんでした。ところが、WeWork に来てみたら、私たちがやってみたいと考えていたことの多くが、すでに現実にできていたのです。

レイアウトを変更すると一言で言っても、自前ではかなりの準備期間や初期投資が必要ですが、WeWork ならすぐに始められ、必要なものもそろっているためコストが抑えられます。授乳室やペアレントルームなども社内でニーズはあってもなかなかすぐに実現には至りません。見学の際にお子さんを連れたメンバーの方がいるのを見て、「ああいうふうにできたらいいね」と話していましたが、WeWork ではすべてが違和感なく、自然に用意されているのが良いと思いました。

より良いコミュニケーションのための WeWork

── 御社の働き方改革が目指していたものは、何ですか?

目指していたのは、より良いコミュニケーションです。オフィス環境は、コミュニケーションを推進する上で大きな影響があると言えるでしょう。当社ではもともとコミュニケーションを重視していましたが、社員同士というよりも、特に部門の中および他部門の方とも気軽に会話ができる環境を作りたいと考えていました。オープンイノベーションのためのスペースを設けてお客様をお連れしディスカッションしたり、一緒にクリエイティブな活動をしたりするというイメージです。

WeWork は、ラウンジで他社の方と会話できたり他社の方も参加できるイベントが開催されたりするなどインフラが整っており、きちんと運用されています。

また毎日夕方になれば一緒にビールを飲んで、カジュアルなトークも楽しめます。「今度の週末にツーリングに行く」といった、一見業務には直接関係なさそうな雑談であっても、私たちにとっては顧客体験にかかわる話です。「こんな便利なツールを使っている」「へえ、自分にも使わせて」といった会話も活発になりました。セッティングされたミーティングとは違う、アフター5の有効活用です。テレワークが続く環境もあいまって、これほどまでに雑談が重要だと感じたのは、入社以来初めてと言っても良いほどです。

3分でわかる WeWork

3分でわかる WeWork

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「ここに来て仕事がしたい!」

── チームの皆さんの反応はいかがですか?

すごく良いです。眺望がとても良く、オフィス全体が明るい雰囲気です。

また「良い刺激を受けるから」と言って他の WeWork 拠点で仕事をする社員もいます。自宅でだけで仕事をしているとマンネリ化しやすいですが、その点、WeWork は違います。他拠点を使うことで良い気分転換にもなっています。

ちょうどコロナ禍で出社率が10%台に推移していたころに移転したのですが、移転したらいきなり出社率が2倍くらいまで自然に上がりました。「ここに来て働きたい」という声をよく聞きました。ずっと自宅の一室からオンラインで仕事ではなく、直接顔を合わせて WeWork のカフェスペースで話がしたい等、さまざまな反応があり、オフィスに来て、ある程度広いところで会話をしながら仕事することの良さを再認識しました。

異業種交流会を気軽に実現

本社からは、オープンイノベーションや異業種交流会への期待があります。「異業種交流会」と聞くと「都内まで行かなければ」というイメージがあり心理的ハードルが高いものですが、WeWork では、そこにいるだけで異業種交流会ができます。

コミュニティチームから私たちの業務とコラボレーションできそうなベンチャー系のメンバーをご紹介いただいたり、私自身もイベントに参加し、集まった方々に名刺交換させていただいたりしています。他にも開港祭などのイベントで名刺交換をし、さっそく打ち合わせの日程を決めた社員もいます。このような利便性を常に体験しています。

ニーズに合わせ、気持ちよく働ける場所

── 実際に WeWork でお仕事をされてみて、いかがですか?

清潔なところが良いですね。いつもこまめに丁寧に掃除されていて、気持ちよく仕事ができます。新型コロナウイルスなど感染症対策は、一般的には企業の総務が担当しますが、WeWork ならそういった業務もサービスに含まれているので安心です。スタッフの皆さんの仕事ぶりに、個人的にとても好感を持っています。

また、広さです。移転前と比べると占有スペースは狭くなりましたが、出社している社員の半分はそれぞれラウンジや会議室、フォンブースなどを使うため分散しています。これからも100%出社という方向にはおそらく向かわないため、今のスペースで十分だと考えていますが、出張の合間にここで仕事をしたいというニーズが増えてきたため、小部屋を確保できたらと考えています。その時のニーズに合わせて利用スペースを増やしたり減らしたりと便利に調整できるのが WeWork の良さですね。

新しいオフィス作りの参考に

── 今後、どのように WeWork を活用していきたいとお考えですか?

社内で新しいオフィスを借りようとか作ろうという議論は、よくあります。当社には総務・人事系のオフィスのプランニングから手配まで担う子会社があり、その担当者から「今後の参考にしたい」と頻繁にヒアリングを受けています。将来の当社のオフィス計画において、かなり参考にしてもらっているなと感じています。

他部門と交流できるHUBとして

── これから御社のマリン事業の部門にもご入居いただきますね

みなとみらいではマリン業界のイベントだけでなく、自動車業界のイベントも隣のパシフィコ横浜で行われるなど、当社のビジネスとかなり近いことも大きな魅力です。目の前の海でボートショーが行われるのですが、その開幕日に複数のマネジメントメンバーが見学に来ており、候補となっているオフィススペースも含めて WeWork の良さを体験することにより、社内決裁手続きなどとてもスムーズに進みました。

私たち当社のDXを推進するデジタル戦略部が WeWork を利用していることは社内でもよく知られており、展示会や本社からの出張の際に「寄りたい」「見学したい」「WeWork を使ってみたい」という問い合わせが頻繁にあります。HUBとして使うことで、さまざまな部門との交流ができるようになることはDX戦略においても大歓迎です。

社員のYAMAHA体験のきっかけに

すぐれた顧客体験のため、社員とりわけキャリア採用の社員にはこのロケーションを生かし、当社の製品、サービスを知り体験してもらいたいと考えています。ベイサイドマリーナでのマリン体験など、実際に自らがかかわる製品が身近に感じる環境であることも魅力の一つです。

採用活動への効果

── 今後、WeWork に期待することは?

本社(静岡県磐田市)だけでなく新横浜にオフィスがあるということで、キャリア採用の面で大きなアドバンデージになりました。今後、WeWork の採用への効果も期待しています。そもそも新横浜に進出したのも、関東圏でキャリア採用を進めようという本社の方針です。WeWork という魅力的なオフィスを利用することで、転職活動において「WeWork で仕事ができる」ことも求職中の方々へのアピールの一つになるのではないかと考えています。

外部とのさらなるつながりを

みなとみらい拠点では、当社の創立記念日であるヤマハDay(7/2)イベントを開港祭に合わせ、社員が家族を呼んだりしてコミュニケーションや職場への理解を深める目的で開催しました。先日はヤマハ株式会社を呼び、製品を紹介してもらいました。WeWork でも外部からゲストを招待してイベントを開催することで、新たなコミュニケーションやコラボレーションがもっと始まるといいなと期待しています。

* 本記事は2022年6月に実施したインタビューを元に作成しています。

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