CHOUCHIN CANDLE とは
「WeWork に来ていなかったら、きっと未だにCGのままでした」
「人」を軸に、できることを決めていく
「進まなくても弾めばいい」
ものづくりをより自由に。その場所として WeWork も
クラウドファンディングについて
プロジェクトメンバー紹介
WeWork での出会いから生まれた『CHOUCHIN CANDLE』をご紹介します。
プロダクトデザイナーのジェームスさんを中心に発足したプロジェクトにより、CG としてパソコンに保管していたアイディアが、形になりました。
今回は、どのようにしてプロダクト完成に至ったのか。また、携わったメンバーの想いをお伺いしました。
CHOUCHIN CANDLE とは
CHOUCHIN CANDLE (提灯キャンドル)は、一見普通のキャンドルですが、灯した時間の経過で提灯のような表情が表れる、100%蝋でできたキャンドル。
キャンドルの外側と中側で、それぞれ融点の違う蝋を使用することにより、中の蝋だけが溶けていく仕組みです。
プロダクトデザイナーのジェームスさんは、近年の社会情勢も相まって、「世界中で家での過ごし方への関心が高まっている」と感じ、”おうち時間” の充実、また ゆっくりと過ごす機会を提供するために、このキャンドルをデザインされました。
「WeWork に来ていなかったら、きっと未だにCGのままでした」
——— CHOUCHIN CANDLEを作ろうと動き出したきっかけを教えてください
ジェームスさん:
2018年に WeWork で開催されていた、ミートアップイベントに参加していたことがきっかけです。「社外でもさまざまな形の刺激やコネクションを求めたい」と参加したイベントでした。そこで出会った方に、髙野さん・吉倉さん・・と数珠つなぎにご紹介いただきました。
髙野さん:
ジェームスさんと話しているときに近くにいた方に「ちょっとちょっと」と声をかけて、あっという間に輪が広がっていったのを覚えています。
ジェームスさん:
今となっては手に取れるこのキャンドルですが、当時はCG のまま行き詰まっていたタイミングでした。そんなとき、イベント中に出会った方にCG を見せたら「これ、みんなでやっちゃおうよ!」と言っていただきました。
そこから、このプロジェクトは動き出しました。
——— プロジェクトはトントン拍子で進んで行ったのですか?
髙野さん:
今の話を聞くとそう聞こえますが、いろいろありました(笑)
まず、このキャンドルの前にほかのCG も見せてもらったのですが、ほかのものは見るからにハードルが高く、実現できそうなものを探す、という所からのスタートでしたね。
プロジェクトメンバーの髙野さん(写真左)と初海さん(写真右)
ジェームスさん:
いざ、このキャンドルの作成に取り掛かっても多くの失敗がありました。どうしても外側の蝋が溶けてしまったり。しかし、高いクオリティを担保するためには、数多くの努力が必要になることは理解していたので、クオリティを上げる・高い状態を保つことにはかなり努力と時間を費やしました。
試作段階のキャンドル<br />
「人」を軸に、できることを決めていく
——— そのような中で、皆さんはどのようにプロジェクトに関わられたのでしょうか?
髙野さん:
みんな、”壁打ち相手” から始まったような気がします。
ジェームスさんが話してくれる内容に対して、正攻法としてのアイディアを出すのはもちろん、ジェームスさんが持っていないような、突拍子もない切り口で、化学反応が起こったら面白いなと思い、あえて見当違いのアイディアを出したり。
「こういうことがやりたい」が先ではなく、集まってきた人の中で「この人がいるからこれができるかも」を生み出していった感覚です。
吉倉さん:
そういう点では、クラウドファンディングもその1つです。私が、クラウドファンディングサービスを提供する会社で働いているということもあり、完成したらクラウドファンディングに挑戦しようということになりました。
プロジェクトメンバーの吉倉さん(写真左奥)
「進まなくても弾めばいい」
——— 皆さんそれぞれのお仕事がある中で、どうしてプロジェクトに参加されたのでしょうか?
髙野さん:
うーん。誤解を恐れず言うと「軽いノリ」ですかね。
義務のようにスタートしたものだと、誰かが苦しくなってしまい、続かない。そもそも、その状態で続けても面白くないですよね。そういう意味では、メリハリをつけて、話が前に進まなくても、弾めば何か持ち帰ることができると思います。
初海さん:
それこそ、知床に行ったのも”ノリ”でした。
知床で開催されたイベント『流氷フェス』に参加したのですが、このキャンドルを展示したらいいなと思い、実行委員会に話を持ちかけたところ、ご快諾いただき展示することになりました。当初、キャンドルを郵送して展示してもらう予定だったのですが、「せっかくなら自分たちも知床に行けば良いじゃん!」と。
知床流氷フェスでの展示の様子
初海さん:
また、私がプロジェクトに参加したのは 「仲良くなる、その先がないかな」と思ったからというのもあります。知り合うだけ、仲良くなるだけという関係だけでなく、その一歩先の関係を自分で実現したいと思っており、それができると感じたからです。
ものづくりをより自由に。その場所として WeWork も
——— 今後実現したいことは?
ジェームスさん:
プロダクトデザイナーが、日本でより活躍できる環境強化は常に目指しています。
現状、日本だとプロダクトデザイナーが育ちにくいと感じていて。というのも、大手企業が社内でデザイナーを抱え、外部への依頼をしない。その結果、フリーランスデザイナーの活躍の場が限られてしまうからです。
この状況をどうにかするために、自分の事務所を立ち上げ、人が雇えるくらいに大きくして、デザイナーが本当に自分が好きなデザインができて、それを仕事にできるプラットフォームを作りたいなと思っています。
ジェームスさん:
今は、車・人・スマホなど、既にあるものを繋げてサービスを生み出す事業が多いですが、将来的に既存のものでは対応しきれない時代がくると予想しています。そうなったときに、0からものをつくらなければならない。そういうときにも、ものを作れる人が多くいて、私のように 人との出会いで、人に癒しを与えたり、新しい価値観を生むような”もの”が多く作られたらいいなと思います。
髙野さん:
今回のように「ここに集まった人たちでこんなことができますよ」という1つの流れを作れたら、自分たちも楽しいですし、WeWork にはそういう人が集まるということが広く認知されたらいいよね、と話していました。
このキャンドルは、明かりとしてはもちろん、灯した明かりに人が集えば素敵だなと。みんなが集まる場所が WeWork で、その真ん中にはこのキャンドルがあったら嬉しいな、と思います。
吉倉さん:
提灯はもともと、協賛への感謝の印として神社などに提げられていたもので、人が集う場所にあるという意味でも、コンセプトとぴったりですよね。
クラウドファンディングについて
今回ご紹介した、CHOUCHIN CANDLEは現在クラウドファンディングを行っています。
ジェームスさん:
WeWork の方もクラウドファンディングに参加いただいていて、支援いただくたびに「○○さんが支援しました」というメールが届くのですが、その度感謝で胸がいっぱいになります。
一見普通のキャンドルですが、いままでに無い「灯すごとに見た目が変わるという仕掛け」があり、毎日楽しみながら灯していただけたらと思っていますし、これからのプロダクトデザイナーの活躍の仕方など、私の想いが沢山詰まったプロダクトです。
また、キャンドルを灯して部屋を暗くすることで、自然とリラックス空間が作られたり、さらには安眠効果や健康につながったりという価値を、このキャンドルを介して提供できたらなと思います。
最後に、ジェームスさんは、WeWork に入居しているメンバーに向けてお話しされました。
「今後、WeWork メンバーに向けて、CHOUCHIN CANDLEをお得にご購入いただけるプランを用意する予定です。準備ができましたらお知らせしますので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです。」
プロジェクトメンバー紹介
ビューリー 薫 ジェームスさん
大阪で生まれ、2010年に多摩美術大学プロダクトデザイン学科を卒業。その後、デザイン事務所「Hers Design Inc.」でのプロダクトデザイナーとしての経験を経て、2015年にTOTO株式会社に入社。形状のデザインのほか、企画・人間工学の研究など幅広く活躍。2020年9月には、さまざまな形で「ストレスフリーな生活文化」を提供するため、自身のスタジオを設立。
髙野 一朗 さん
セレクト系アパレル企業を経て、独立。CRM支援やブランドコンサルティングを行いながら、ファッションクリエイターエージェンシー 『motorhome』 を立ち上げると同時に、企業や個人が抱える課題を、人の出会いを起点として解決に導く、「Opportunity creator」として、企業間や個人間に多くの化学反応を生み出している。
平子 葵 さん
AWESOME SAUCE inc. CEO / Producer
1988年福島県いわき市生まれ。クリエイティブプロダクション在籍中に、国内外のナショナルクライアントにおける多種多様な広告制作に携わる。2016年より独立し、東京を拠点に活動。現在は、コミュニケーション戦略とクリエイティブプロデュースを中心に、創造産業全般にわたりオンライン・オフラインを問わず活躍している。
初海 淳さん
コピーライター / クリエイティブディレクター
早稲田大学政治経済学部を卒業した後、旅行系の広告会社で、広告プロモーションのクリエイティブを担当。最近は、企業のインナーブランディングや、北海道・知床の地域ブランディングを手掛ける。コピー・ビジュアルというアウトプットを突破口に、コミュニケーションの課題を解決している。
吉倉 恭寛さん
READYFOR株式会社 / キュレーター
新潟県糸魚川市出身。大学卒業後、観光系の広告代理店にて、各地の観光マーケティングに尽力。現在は、クラウドファンディングサービスを提供する READYFOR株式会社にて、地域のまちづくりを中心に、さまざまなプロジェクトをサポートしている。